まえにSNSで誰かが紹介していた書籍を読んでみました。
「13個のオレンジを3人の子供に平等に分けるには どうしたらいいか?」というような質問が数題出てきて、その答えと解説・発想力の鍛え方などが含まれた書籍です。
誰もが思いつくような答えから、まったく予想しなかった答えまで色々ありました。
「ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング」

書籍によると、アイディアを出すときに考えを垂直に深堀する論理思考(ロジカルシンキング)のほかに、考えを水平に(横に)広げるラテラルシンキングがあるそうです。
ビジネスの世界では自分の専門分野で息詰まったら、専門外分野の人の意見を参考にすることがある。
すると、まったく予想外の解決策が見つかる・・というようなことがあります。
ラテラルシンキングは、この方法に近い考え方だと思いました。
書籍は図解も多いので分かりやすいと思います
問題数は少ないですが、頭の体操にもよさそうですね
個人的には、発想力というよりマーケティング系の書籍に近い印象だったね
書籍で気になった部分や良かった部分などをネタバレありで紹介します。
・子供の発想は大人より柔軟?
・ラテラルシンキングとロジカルシンキングの違いや特徴
・ラテラルシンキングを鍛える方法(疑う・抽象化・セレンディピティ)
・ラテラルシンキングを商売に活用する
・過去にラテラルシンキングで成功を収めた例
・ラテラルシンキングの練習問題
13個のオレンジを3人の子供に平等に分けるには どうしたらいいか?


冒頭に書かれていた質問ですが・・
①4個ずつわけて残り1個を3等分する
②計りを使って4個ずつわけて残り1個を分割し、重さに応じて分配する
①②は誰もが思いつく分け方だと紹介されています。
ラテラルシンキング的な発想だと・・
③オレンジをジュースにして平等に分配する
④中に入っているオレンジの種を植えて、実がなれば将来的に平等になるように分配する
③は「固体のまま」分配しなくてはならないという固定観念を取り払っている。
④は「今」分配しなくてはならないという思い込みを取り払っている。
※④は実がなるまで子供たちが待てるのか?という問題はあるが・・
ラテラルシンキングは誰も思いつかないアイディアから思考を広げていく発想だそうです。
しかも、この③④を考えたのは子供だそう
大人と違って、子供は常識に とらわれない自由な発想をすると著者も言ってるしね
「ラテラルシンキング」と「ロジカルシンキング」の違い


ロジカルシンキング(論理思考・垂直思考):思考の材料を1つずつ積み上げていって「1つの答え」を導き出す思考法
ラテラルシンキング(水平思考):思考を横に広げていって「たくさんの答え」を導き出す思考法
・・というようなことが書かれています。
ロジカルシンキングの弱点は視野が狭まり、少ないアイディアしか出せない点。
ラテラルシンキングの弱点は実現不可能な不採用せざるを得ないアイディアもたくさん出る点(検討回数が増える)。
両方の思考に優劣はなく、両方の思考ができると良いそうです。
ラテラルシンキングでアイディアをたくさん出し、ロジカルシンキングで1つずつ検証していくというようなスタイル。
行き詰ってる時なんかは特にラテラルシンキングって有効そうだよね
自分の専門分野外の人に相談したり、自分の性格と真逆な人に相談すると、意外な解決策がみつかる例もありますしね
この「ずるい考え方」は固定観念を打ち砕く思考法(ラテラルシンキング)を鍛えるための書籍です。
※ただし、書籍にも入門と書かれているので、初心者に向けて「こういう考え方もありますよ」という紹介が多いです
マーケティング系の書籍をたくさん読んでいる人は既知の話が多いかも?(^^;→書籍によると「そんなこと知っている」という考え方は発想力を狭めるのでNGらしい
クリエイター職に就いてる人なんかにも、使えそうな思考法だと個人的に思いました(^^)
ラテラルシンキングを鍛える3つの能力
・疑う力(前提などを疑う)
・抽象化する力(物事の本質をとらえる)
・セレンディピティ(偶然からの発見を見逃さない)
これらの能力を鍛えること。
疑う力~自動車事故を減らした例


常識や先入観に縛られず、自由に発想するためには どうすればいいか?の答えは、あらゆることを疑ってみることだと紹介されています。
思い込みも自由な発想を阻む敵。
外国で自動車事故を減らすことに成功した話がありました。
・急カーブがある場所で自動車の交通事故が多発していた
・この急カーブで車同士の正面衝突が頻発
・カーブは急だが見通しが悪いわけではない
・ガードレールも道路灯も整備されていた
・地元の人たちからは「標識がないから」「カーブミラーを設置すればいいのでは?」等の意見が出ていた
・色々な対策をしても事故は一向に減らなかった
「あなたなら どんな対策案を出しますか?」と書籍で問いかけられています。
自分の場合は運転手にスピードを落とさせるんだろうな・・までは予想できましたが
正解は「ガードレールを取り外して、センターラインを消した」だそうです。
つまり、より安全な状況にしたのではなく、より危険な状況にした。
危険な場所や状況ほど人間は慎重になるという心理を利用した対策。
この対策のおかげで事故が減ったそうです。
疑う力を養うためには「なぜ?」という問いが必須。
・なぜ必要なのか?
・なぜ不可能なのか?
・なぜ同じでなければならないのか?
あと、物事の前提は時間とともに変化するとも書かれています。
今は正解でも10年後には誤りになる場合もあるし、今は不可能だったことが10年後には可能になる場合もある。
「今はね」という考えも心の片隅に置いておく方が疑う力を鍛えられる。
ただし注意書きがあって、某・論破者のような人間関係を壊すような疑いには注意すること。
人を疑うのではなく、あくまでも前提を疑うこと・・とされています。
抽象化する力~馬車ではなく車で成功した例


すでに存在するものを「別のもので」代用できないか?と考えてみることは、発想を広げるうえで大変効果的だそうです。
自動車メーカーであるフォードの話が紹介されていました。
・時代は19世紀末
・フォードは起業する際に何を商売の種にするか考えていた
・まわりに相談すると「速い馬車」をすすめられた
・当時の庶民の足は馬車が主流だった
・しかしフォードは当時、富裕層しか持っていなかった自動車を開発した
・庶民にも使ってもらえるように、生産を効率化&大量生産して低価格で提供
・その後、T型フォードが大ヒットした
フォードは このような考え方をしたのだろうと著者は述べています。
馬車(対象の特定)
↓
速く移動するもの(抽象化)←物事の本質!
↓
自動車(具体化)
速い馬車が必要なのではなく、庶民向けに安く速く移動できるものなら何でもOK・・という感じですね。
ほかには「鉛筆」の本質は何か?という問いがあったね
書く(描く)ことが抽象化で、物事の本質
書く(描く)ことができればいいので、ボールペンやサインペンでも代用できる・・というように抽象化することで発想力を鍛えることができます
ただし、本質は時間と共に変化すると著者は注意しています。
先ほどのフォードが、その後ピンチに陥った話です。
・有名になったT型フォード
・しかし、黒色1種類しか製造していなかった
・ライバル社が多彩な色やモデルを発売しはじめた
・その後、T型フォードの売り上げは落ちていった
・フォードは本質が変化したのだと理解した
自動車(対象の特定)
↓
人に自慢できるもの(抽象化)←物事の本質!
↓
多彩なモデル(具体化)
速く移動できるもの=自動車が庶民の手に行き渡るまでは、デザインや色などは本質(重要)ではなかった。
ところが自動車の存在が当たり前になると、他人とどう差別化できるかが重要になってきた。
このあたりが商売の難しいところだね
現状維持は衰退といわれてるくらいだしね
変化に柔軟に対応できる人や企業だけが生き残れる・・と歴史が証明していますしね
物事の本質を見極める力をつけるには・・
「〇〇するもの」の〇〇に何が入るかを考えてみること。
前述の例なら「鉛筆→書くもの」「自動車→速く移動するもの」といった具合に。
ものの使い道を考えながら〇〇の部分を埋めていくことで、物事を抽象化する力が身につく。
また見方によって本質が変わるという話もされています。
書籍内で「新聞」の本質は何か?という例題。
一般的な見方をすると・・
・時事などの情報を得るもの
・広告を載せるもの
となりますが、見方を変えると・・
・緩衝材として使える
・果物や野菜の皮むき、爪切りのときに下に敷ける
・カバンや靴などの型崩れを防ぐのに使える
・たき火を起こすときに使える
などの用途も思い浮かびます。さらに・・
・記事の配置の仕方や書き方の参考になる
・入試や入社テストなどの時事問題の出題源になる
・キャッチコピーの参考資料に使える
新聞を「物体」として捉えるか、「情報」として捉えるかで、対象の本質は変化する。
新聞は丸めてG退治に使える、とか書かれてて笑うw
虫を手で直接触りたくない人も多いだろうしね
1つのものに「30通り」の使い道を考えるゲームを著者はやっていたそうです。
身近なものを取り上げて、用途を次々に答えるという。
どんなものでも、最低30通りの使い道を答えなければいけない。
10個くらいならアイディアが出てくるのに、20個目に突入したらアイディアが出てこなくなると言われています。実際に この記事の執筆者も「傘」でやってみましたが10個も出なかった・・(^^;
→手品(大道芸?)に使えるとか、手で触りたくないものを突くとか、高いタンスの上にあるものを落としたいときとか、ファッションとして使えるとか、イラストの参考資料に使えるとか
それでも考え続けていると何かの拍子にアイディアが出つづけるという。
まるでイラストや記事を書いてる(描いてる)ときの自分のようです
アイディアを出す→時間を置く→アイディアがまた増える・・みたいな循環がありますよね
先ほどの新聞の例なら、ペットの排泄用シートのまわりに汚れが広がらないように新聞を敷くという用途を思いついたとします。
「汚れ」という単語に気づけば、
・汚れたものを包む用途(まわりを汚さないため)
・キレイなものを包む用途(中のものを汚さないため)
という2種類の用途が思いついて発想を広げることができる。
ブログ記事を書いたり、イラストを描いたりする身からすると、この抽象化する力の章は特に参考になりましたね(^^)
セレンディピティ(偶然からの発見)


セレンディピティとは「偶然から発見する力・偶然からの発見を見逃さない力」だそうです。
一例として、こんなことが書籍に書かれていました。
・小麦のおかゆを炎天下に放置→発酵して「偶然」パンが出来上がった
・ブドウの果汁をビンに入れていた→自然発酵して「偶然」ワインが出来上がった
ほかにも電子レンジやカイロ、大陸移動説なんかも「偶然」からの発見だそうだね
先入観を持たず白紙の状態で、ものごとを観察する。
これこそが、セレンディピティを発揮するときに欠かせない意識。
世の中には偶然からの発見につながりそうなものが目の前にあっても「スルーする人」と「見逃さない人」がいる。
前述している物事を抽象化する力も、ここで生きてきそうですね
何とかアイディアをひねり出そうとしてるから、時間を置いたときに発見がある
「そんなこと知ってるよ」という思考は偶然からの発見の敵だそうです。
この記事の執筆者はロジカルシンキング寄りの思考なので、よく「そんなこと知ってる」と思っちゃうんですよね・・(^^;気を付けないと。
あとは「偶然からの発見」や「抽象化する力」に役立つ方法として、自分がよく知ってるもの(こと)を架空の宇宙人に説明するという方法が紹介されていました。
・宇宙人に身近にあるものについて説明する
・私たちが当たり前だと思っていることは宇宙人には通用しない
・例えばパソコンについて説明する
・キーボードやマウスを使って、仕事をする機械と説明する
・すると宇宙人は「キーボードって何?」「シゴトって何?」と聞き返してくる
・こうして架空の生物と対話することで、物事の本質が明らかになり抽象化する力が身につく
まえに何かで読みましたが、プログラマーかシステムエンジニアの人が自分の書いたコードをアヒルのぬいぐるみに説明する話がありました。
すると矛盾やミスに気づきやすいという。それにも通じる話なのかもしれませんね。
最小の力で最大の効果を発揮する一例


書籍には何パターンか書かれていましたが、個人的に「なるほど」と思った話を2つ紹介します。
①はかり付きフォークリフトの例
②遅延を防ぐ航空会社の例
はかり付きフォークリフトが開発される前は普通のフォークリフトで荷物をはかりの所まで運んでいき、重さを量っていたそうです。
しかし、フォークリフトのアーム部分に直接はかりを付けたことで作業時間を短縮し、人件費を減らすことができたという話。
航空会社の例では、遅れを出にくくするために機内サービスを極限まで削ったそうです。
機内食の提供をなくし、飲み物とスナックだけ提供する。機内食ぶんの積みおろし作業がなくなるので時間の節約になる。
ほかには離陸の遅れ問題があった。「乗客の搭乗手続きに時間がかかる」という。
これは座席を指定席ではなく先着順にするという方法で解決したそうです。
早い者勝ちだから好きな席を確保したい乗客は、遅刻しないで早めに着席するという仕組みか・・なるほど
あと、この航空会社は1種類の航空機(ボーイング737)のみ使っているそうです。台数は不明ですが、ボーイング737が数台ある感じだと思います。
ほかの航空会社は用途によって航空機を使い分けている。
航空機は機種によって免許が異なるらしいです。なので機種によって適したパイロットの確保も必要になる。
さらに航空機の部品も機種によって違うので、各種取り揃えなければならない。
1種類の航空機(ボーイング737同士)なら交換部品は1種類で済む。つまり使いまわしも可能。
1種類の航空機だからパイロットが病気等で欠勤しても代わりのパイロットをすぐに確保できる=欠航を減らすことができる・・という仕組みがあるそうですね
マーケティング的な考え~「弱者戦略」と「利害一致な戦略」


書籍には相手(強者)の力を利用して利益を得る戦略が紹介されていました。
①コバンザメ型
②寄生虫型
③ヤドカリ&イソギンチャク型
コバンザメ型商法は「車の販売」と「カー用品の販売」の関係のようなものと書かれています。
車が売れるからカー用品も一緒に売れるという。カー用品は車自体の売り上げには及ばないですが、強者の力を借りて商売をする。
ほかの例では「パソコンメーカー」と「周辺機器メーカー」の関係も一緒ですね。
こういう仕組みがわかっていれば投資の参考にもなりそう。車業界の売上減または増→カー用品業界の売上も落ちる、または上がる→銘柄を売買するときの参考になる
逆に、カー用品(弱者)の売上が落ちても車業界(強者)に影響がなさそうな点もコバンザメ型の特徴なんですかね?(^^;
寄生虫型商法は、強者の栄養を吸い取って(利益を奪って)便乗するような商法です。
2026年現在のライトノベルやマンガでは、異世界転生ものが流行っています。これは最初に異世界転生もの作品が大ヒットしたため便乗して同じテーマで作品が作られているということ。
この記事の執筆者は(マンガは好きですが)ファンタジー系はあまり得意ではないので、どの作品から大ヒットしたのか?までは分かりません
たしか悪役令嬢とかから流行ってた気がしますが・・
異世界転生の元祖を軽くググってみると、古代神話や民話まで出てくるから昔から人気のあるテーマなんじゃないかな?
ほかには行列のできるラーメン店の隣に、別のラーメン店が出店される例が紹介されていました。
行列のできるラーメン店に来た客が、行列にうんざりした所を狙っているそうです。あわよくば自分のラーメン店に入ってもらえるという。
※本来なら行列のできるラーメン店(強者)に入る利益が失われているわけだから寄生虫型商法とされている。ここがコバンザメ型商法との違い
ヤドカリ・イソギンチャク型商法はコバンザメ型に少し似ているかもしれませんが、いわゆるWin‐Winの関係で商売する方法だそうです。
コバンザメ型で出てきた車とカー用品を例に出すと、カー用品メーカーに強いブランド力のあるステレオがあった場合、車の販売側は車を販売するときに「〇〇メーカーの高性能ステレオ搭載!」とPRする。すると車がより売れる可能性がある。
ステレオメーカーも「人気の△△車に搭載されています!」とPRして話題を呼ぶことができる。
※ヤドカリとイソギンチャクの由来は、ある種のヤドカリは殻にイソギンチャクをくっつけて移動する習性がある。イソギンチャクは毒を持っているのでヤドカリは他の生物から襲われないで済むし、イソギンチャクは移動が楽になるという持ちつ持たれつの関係だそう
複合的な弱者戦略~他社のマーケティングリサーチをタダで利用する・2位を売りにする


①他社のマーケティングリサーチをタダで利用する
店を出店するときに「売上が見込めるか?」の事前リサーチは重要です。
大手の店舗ならともかく、弱小店舗はリサーチにかける資金が足りない。そこで大手が出店してる直ぐ近くに出店する戦略がある。
そういえば、飲食店が連立してるような地域が よくありますね
大手は大量の資金を投入してリサーチし、その場所なら売上が見込めると思って出店している→そのリサーチ結果を真似して直ぐ近くに似たような店(飲食店なら飲食系)を出店するという方法。
調査費用はタダで、前述している寄生虫型のように大手が満席なら、行列に うんざりしてる客が自分の店(弱小店舗)に入ってくれる確率もあるしね
この戦略で有名なのは、ラーメンの日高屋だそうです。
日高屋は大手マクドナルドや吉野家のマーケティングリサーチを活用しているとネット上の記事に書かれていました。
そのほか、書籍に書かれていたのはデパートのテナントに入る化粧品メーカーの話。
デパートの化粧品売り場に行くと、高級ブランドメーカーが連なっています。
超有名メーカー目当ての客も近くにある店舗は目に入りますので、強者の近くに存在するだけで認知度が上がるという仕組み。
②2位を売りにする戦略
判官びいきという言葉があるように2位だと言われると、思わず応援したくなるところがある。
※判官贔屓・はんがんびいきとは、弱い立場にある人や不運な人に同情し、肩入れすることを指す(ヤフーAI回答より)
過去にNo.2という立場を前面に打ち出して、認知度を上げたアメリカのレンタカー会社の話が紹介されていました。
この2位のレンタカー会社は1位のレンタカー会社の不満を吸収することで、売上や認知度を上げていったそうです。
1位のレンタカー会社は忙しいので手続きの待ち時間が長い、車の清掃が行き届いていない等の不満が顧客にあった。なので、2位のレンタカー会社はスピーディな手続き、車の清掃を徹底した。
ほかの注意点として・・これだという方法が見つかったら即断即決で動かないといけないと書籍で書かれていました。
強者の周りには無数の弱者がいるのでグズグズしていれば、あなたのアイデアと同じ方法で成功を手にする人が出てくるかもしれませんと。
異質なもの同士を組み合わせて成功した例


・携帯電話+カメラ
・アイスクリームとコーン
・パスタ+たらこ
・・など過去の発見の例が紹介されていました。
初代の携帯電話にはカメラが付いていませんでしたが、おなじく携帯するもの(カメラ)を組み合わせたら成功した例。
むかしのアイスクリーム店(店で食べるタイプの?)は金属の容器に入れて販売されていたそうです。容器は要返却なんですが、客がそのまま持ち帰ってしまうこともあった。
アイスクリーム店は容器不足になり、来店してくれた客に販売することができないこともあったそうです。
そこで隣接していたエジプトのお菓子屋さんからヒントを得て、食べれる容器=コーン→アイスクリームコーンが出来上がったという話。
※ただし、一説によるという注意書きがあります
たらこパスタを開発したのは、あるパスタ専門店です。客からのリクエストで、たらこパスタは偶然に生まれたそう。
今では定番メニューのたらこパスタですが、開発される前はパスタ=イタリア料理だとして和風の食べ物と組み合わせる発想がなかった。
イタリア料理(パスタ)に和風の食べ物を組み合わせてもいい・・という「正解」が見つかれば色々と応用できるようになる。
しょうゆを使った和風きのこパスタとか、ピザも和風の具材を使ったものもあるしね・・サラミやトマト系だけじゃない
偶然の発見→正解を見逃さない力は重要ですね
意外な出会いを見つける&成功させるためには「抽象化する力」「正解を見逃さない力(セレンディピティ)」「正解から応用していく力」が大事。
私たちはモノには特定の用途があって、それ以外の使い方はできないという強い先入観に支配されています。
ずるい考え方より
しかし、その先入観から自由になったとき別のものとの組み合わせが実現し、新たな価値が生まれるのです。
なにかを組み合わせる場合、いったん成功事例を見つけてしまえば、あとは驚くほど色々と思いつく。
ただし、組み合わせには相性があるそうです。
組み合わせは「本質が同じものでなければならない」ので、抽象化する力が大事になってくる。
たとえば、
・携帯電話+デジカメ
・携帯電話+テレビ
・携帯電話+ICレコーダー
・・などが組み合わせやすかったのは持ち運びたい情報機器という共通の本質があったから。
持ち運ぶ必要のないアイテムを持ってきても上手くマッチングさせることはできないと言われています。
んーマッチングしなさそうな例・・
携帯電話とフライパンとか(笑)
スマホで電子書籍を読める機能(kindleアプリなど)は結構便利ですよね
本好きは本を持ち運びたいけど、荷物が増えるのは嫌ということがあるでしょうし
さらに異質なもの同士を組み合わせて成功させる確率を上げるためには、色々なものを見る・経験することが大事だといいます。
・未来を見通すことは難しい(ただし、ある程度の予測は可能)
・過去を振り返って経験から点と点を結びつけ、なんらかの形を作る方が簡単
・組み合わせる材料をできるだけ多くストックしておくこと→色んな体験
・分母が多ければ多いほど、組み合わせの可能性が広がる
・将来、役に立つかどうか分からなくても面白そうなものには積極的に首を突っ込んでいくこと
実はムダなものなどない?~ネガティブをポジティブに変える


書籍内では色んな例が紹介されていましたが、個人的に「へー」と思った話をいくつか紹介します。
①雪の捨て場に困った札幌市→雪まつりに使う
②赤くて派手なソファー→家具屋で客寄せに使う
③乗客の少ない鉄道会社→常に空いてる電車と宣伝
④夕張市の財政破綻→教訓ツアーを考案
札幌の雪まつりの例では雪まつりがなかったころ、雪は邪魔扱いされていて大通公園という広い空間に集められていたそうです。
中高生たちが、大通公園に集められた雪を使って雪像を作ったことから雪まつりのアイディアを得たそう。
さらに2月の札幌市は観光旅行者が激減する月だった。雪を使った雪像を観光の目玉にできないかと考え、雪まつりが生まれたそうです。
この記事の執筆者は札幌に住んでいますが、雪まつりが生まれた過程を知らなかったので勉強になりました
家具屋の入口など目立つところに、よく派手なソファーが置かれていることが多いと思います。
これは客寄せのための商品だそうです。
真っ赤で派手なソファー自体は売れない商品ですが、通りかかった人の目を引き店内に呼び込む効果があるのだとか。
※実際に売れるのは、茶色や黒色など地味なソファー
動画のサムネやアイキャッチ等でも「赤色」は、よく使われていて人の目を引くからね
古いユダヤのことわざにリンゴはリンゴの取れない土地で売れという言葉があります。
ずるい考え方より
たとえ、ありふれたものでも場所を変え売り方を変えれば、新たな価値が生まれるのです。
(中略)
物の価値は相対的であることに気づかされます。
ほかには乗客が少なかった鉄道会社の経営者が考えたキャッチコピーも面白かった。
辺鄙(へんぴ)な場所で、つねに乗客は少なく、経営者にとっては困る話です。しかし「常に空いている電車」という宣伝をした。
毎日、満員電車に うんざりしてる人にとっては羨ましい話だと思います。さらに、この鉄道会社の経営者は自分の電車に乗ってもらうため(乗客の住居を移してもらうため)に近辺の住宅地も整えたそう。
キャッチコピーのセンスと、先を見通す力がすごいですね
見習いたい
過去、北海道夕張市は財政破綻したそうです(この記事の執筆者は北海道民なので何となく記憶していた)。
再建のために財政破綻した経緯などを説明するツアーを開催し、観光の目玉にした話が紹介されていました。
夕張市の職員の中には財政破綻は恥だからと反対する声もあったそうですが、ツアーは成功し、教訓ツアー(自分たちの地域や国は そうならないための教訓)として生かされたそう。
物事を始めるときに制約や不利な条件などマイナスの要素があると、つい諦めてしまいがちです。
しかし見方を変えれば、ここで紹介した例のように違った展開が見えてくるのです。どうすれば欠点を活かすことができるか、普段から常に気を留めておくようにしましょう。
ずるい考え方より
そうすれば いざという時に、デメリットをメリットに読みかえる知恵が働くようになるのです。
ラテラルシンキング的な発想を鍛えれば、もの・ことだけじゃなく、人(自分)の輝ける場所なんかも見つけやすくなるかもしれませんね(^^)
世の中には努力してもどうにもならないことはあると思っていますが、それは全力で戦った後の話。
全力で戦う→諦める前にラテラルシンキングを試してみるのもアリですね。
ラテラルシンキングを試してみても、どうにもならなかったら諦める・・でいいと思う。
極端な考え方が一番ダメだと思うので、こちらの書籍とセットで読むとバランスのいい考え方ができるかもしれません↓
スーパーポジティブ思考の練習~ネガティブな言葉をすべてポジティブな言葉に言い換える


・安っぽい→庶民的
・古臭い→歴史のある
・融通が利かない→絶対にブレない
このように、一見ネガティブそうな言葉をすべてポジティブな言葉に言い換える練習が推奨されています。
短所だと思っていた特徴が、長所としてアピールできる可能性があると。
余談ですが・・勉強や訓練としてやると、つまらないのでネタとしても面白かった動画・まとめを紹介します。
だいぶ前にニコニコ動画でみた「短所を言うと長所として言い変えてくれる」という2ch発祥の面白いスレがありました。いくつか例を載せておきます↓
・すぐ怒る→情熱的
・長所がない→謙虚
・存在感がない→人のペースを乱さないから、お互いマイペースでいられる
・脚が短い→相対的に人の脚を長くできる
・その場しのぎの嘘で世の中を渡っている→七色の話術
・声がデカい→災害時に すぐ見つかる
・円周率が苦手→誤差に こだわらない
笑えるものから少し感動するものまで色々ありますので、気になる方は読んでみてください↓
http://mamesoku.com/archives/2917761.html
動画(ニコニコ動画)で見たい方はこちら↓
https://www.nicovideo.jp/watch/sm15496335
面白いのもそうですが、ちょっと元気が出てくる内容でした(^^)
あなたもラテラルシンキングで考えてみよう~4つの練習問題


実際に書籍に載っていた練習問題です。
ラテラルシンキングには正解がないので、自由に考えてOKとのこと。
①周辺に何もない、交通の便が良くないホテルの活用法
②備品を新しくしたいが資金がない喫茶店主の悩み
③時計の輸出入代行者の海外からの問い合わせメールの対応問題
④味の素が売上を伸ばした方法
①周辺に何もない、交通の便が良くないホテルの活用法


・何もない田舎の集落にあるホテル
・交通の便もよくない(車が必須?)
・ホテル付近にはコンビニもスーパーもない
・温泉や名所などの目玉もない
・あなたがホテルの経営者なら、どうしますか?
自分は何も思いつきませんでした・・(^^;
著者が考えた内容は「依存症の人たちの隔離施設」に活用するというものでした。
買い物依存症・ギャンブル依存症・アルコール依存症・ゲーム依存症などを抱えてる人たちの治療に使うというもの。
※スマホやパソコンなどの通信機器やゲームは持ち込み禁止にする
医師などの派遣は必須ですが・・酒もゲームも買い物できる場所もないので治療に専念できるという。
ちょっとツッコミを入れると、依存症は依存してる対象物自体が問題なのではなく、ほかに強いストレスを抱えてるから依存してしまうと前に読んだ書籍にあったね
元のストレスの原因を取り除かないと、隔離しただけでは解決しなさそうではありますね
元の生活に戻ったら、また発症する可能性が高い
毎日、多忙な人が「何もしない週間」みたいなのを作って、このホテルに数日泊まり、強制的に何もしないで過ごすとかならいいかもしれませんね。瞑想的な効果がありそう。
ほかには、この記事の執筆者が著者の答えを参考に思いついたのは「刑務所(少年院など)」や「軍隊の宿泊施設」ですね。
逃げられないように色々と改装はしないといけないとは思いますが・・外部と連絡が遮断されてるし、良さそうな気がする。
あとは今後、コロナウィルスのような感染症が流行した場合、患者をこのホテルに隔離したりできそう。
②備品を新しくしたいが資金がない喫茶店主の悩み


・ある個人喫茶店ではテーブルやイスなどの傷みが激しい(一応使えるレベル)
・お客さんは駅前のオシャレな喫茶店に流れていき、売上は激減
・家具類を買いそろえたいが資金がない
・何とか経費をかけずに家具類を新調する方法はないか?
一応、この記事の執筆者も思いつきましたが、著者の考えとは別でした。
著者は(従業員以外は)全部買える喫茶店にする案を出していました。
家具屋とタイアップして、喫茶店で お客さんに家具屋のイスやテーブル、カップなどの商品を実際に使ってもらって気に入ったら購入できるというシステムだそうです。
※店に飾ってある雑貨、トイレ、照明器具、従業員が着ている服も含めてです、もちろん全部新品での購入になります
車とか大きなものを買うときも試乗とかやるしね
さらに提携してる家具屋が新モデルを出したら、喫茶店の備品もすべてモデルチェンジされる。
お客さんにとっても雰囲気が変わっていて新鮮な気持ちになる。
旧モデルはワケあり展示品として格安で売ることもできる。
この答えのヒントは、実際にあるホテルから得たものだそうです
客室で使われている枕やパジャマが買えるホテルがあるのだとか
一方、この記事の執筆者は「家具類を新しくする」が問題の本質だと思わなかった。
「売上が激減」の部分が本質だと思いました。
なので家具類は多少の装飾や修理をして、(オシャレな喫茶店の対抗として)レトロな雰囲気やメニューに作り替えるなどの予測をしていましたね。
③時計の輸出入代行者の海外からの問い合わせメールの対応問題


・時計の輸出入を代行している人の悩み
・日本製のレア時計を海外の顧客に向けて販売している
・売上が伸びてくるに伴って、海外からの質問メール(英語)が増えた
・簡単な質問なら つたない英語でも答えられるが、マニアックな質問は無理だった
・聞いてる内容は何となく理解できるが、英語で的確に返答することができない
・英語ができる人を雇っても、今度は時計の専門知識がないので上手く答えられない
・海外の時計マニアの質問に上手く答えてあげるにはどうしたらいいか?
この記事の執筆者は「英語が堪能」かつ「時計の専門知識を持つ人」を雇うしかないというロジカルシンキングしか思いつきませんでした。
書籍の答え的には上記2つを持つ者だったわけですが。
これは実際にあった著者の知人の話だそうです。
自分の所で過去に購入してくれたことのある顧客(英語が堪能な時計マニア)に助けを求めた。
海外からの質問メールに対応してくれた顧客に謝礼を払っているのかは書かれていませんでしたが、時計マニアの顧客は時計の専門知識を披露できるということで喜んで引き受けてくれたらしい。
商売する人にとっては、人脈って大事だな
④味の素が売上を伸ばした方法


・味の素が発売された当時の話(明治時代?)
・味の素を使えば、どんな人でも美味しい料理が作れる
・なので開発者は爆発的なヒットを予測していた
・しかし、予測に反して味の素は売れなかった
・あなたなら売上を伸ばすために どんな手を打ちますか?
マーケティング的には「タダで配るんだろうな」とは予測していましたが、配る対象が成功の秘訣だったようです。
味の素の会社は、口コミを期待して医者や芸能人、新聞記者に無料で配ったり、色んな販促活動をしたが思うような成果は出なかったと書かれていました。
※ちなみに味の素は1909年(明治42年)に一般向けに発売されたそうです
昔って、いわゆるインフルエンサー的な人にしか無料で配らない感じなんですね
そこで、将来的に家庭の台所を任されるであろう高等女子高の卒業生に卒業記念プレゼントとして、「味の素の小ビン」と「料理本」をセットにして配ったそうです。
これが家庭に味の素を定着させるキッカケになったのだとか。
※令和時代だと性別で役割分担させると非難されますが、明治時代はそうなっていたらしい
書籍には4つしか出題されていませんでしたが、ラテラルシンキングを鍛えるためにもっと問題を解きたいですね(^^;
まとめ:AI時代に必要な考え方かもしれないラテラルシンキング


・ラテラルシンキング=発想力
・疑う力、物事を抽象化する力、偶然からの発見を見逃さない力が大事
・身近にあるモノの使い道を30個考えてみる
・経験をたくさんストックして発想力を鍛える
・ネガティブをポジティブに言い換える練習をしてみる
最後にコンピューターの話がされていました。
「コンピューターは人間に取って代わるのか?」という話。
この書籍は2011年に書かれたものなので、2026年現在はコンピューターをAIに置き換えて考えることもできる。
※下記はコンピューターの部分をAIに置き換えています
・AIはロジカルな仕事のエキスパート
・ロジカルな仕事は ほぼAIがこなしてくれる
・しかも驚くほど早くこなすので、そこに我々人間の出番はない
・AIはプロンプトの通りに動く≒マニュアル通りに動く
・マニュアルがないと仕事ができないという人は これからの時代はAIに取って代わられる
・ラテラルシンキングができれば(現状では)AIに取って代わられることはない
・AI時代に生き残るためにはラテラルシンキングの考え方が必要
AI時代に必要なのはラテラルシンキングか・・
AIの進化は目覚ましいものがあるので、その内ラテラルシンキングもマスターしそうで怖い
この書籍はラテラルシンキング入門書なので、中級者向けの書籍も読んでみたいですね
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