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キャラクターデザイン(おもに色・形)のコツから仕事の流れまで紹介する書籍

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キャラクターデザインや色彩感覚って、センスというより「知識」が大事なんだなぁ‥と、つくづく思いました(^^;)

「自分はセンスがないからキャラデザの仕事はできない‥」と諦めるのは早い!
キャラデザや色効果の知識を得るべく、こちらの書籍を読みました↓
こちらの書籍は人間キャラクター中心のデザイン本ではないですが、かわいい系の‥
・動物
・自然物
・雑貨
・・など、筆者PUKUMUKUさん(プロのキャラクターデザイナー)が、デザインする時に使っている「他者に対して説得力のあるキャラ作り」や「色が与える心理効果」が解説されています。
おもに、という要素を中心に書かれています。
読んでみた感じ、難しい内容ではないので初心者向きかな?と思いました。
前にこちらの書籍↓でも書いたかもしれませんが‥
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キャラクターデザイン初心者が参考にすべきは○○!ほか発見したこと 版権物のキャラクターなら描けるんだけど、初心者が1からデザインするにはどうしたらいいの? ‥と思ったので、参考になりそうな書籍を探しました。 プラス、 別の方法...
知識がない状態だと、「自分はキャラデザのセンスがないかも‥」となるかもしれませんが‥(昔の私です)
デザインのコツや色彩心理の知識さえあれば、賞をもらうようなスペシャリストには なれなくても、ある程度までなら誰でもなれます。
・SNSでいいね!を沢山もらう
・仕事を受けられるレベルの画力やデザイン力が身に付く
服選びのセンスなんかも上がりそうだね!
仕事が来るかどうかは画力というより、プレゼン力や投資(仕事のための投資ができるかどうか)など絵の上手さ以外の部分が大きい気がします。

この記事で紹介すること

・キャラ作りのコツ
・依頼主とのイメージすり合わせのコツ
・色彩心理や効果
・キャラ作りコツの応用
・この書籍を元にキャラを作ってみました

以下、ネタバレを含みます。

目次

説得力があるキャラクターデザインに必要な事とは?

説得力あるキャラクターを作る時に、そのキャラが‥
・強いのか?
・クールなのか?
・優しいのか?
・・などのイメージから考えていくと、そのキャラクターのミッション(使命・目的・役割)も決まってきます。
キャラのミッションとは‥
・誰に見せるのか?
・どんなシーンで使われるのか?
・どんなメッセージを伝えるのか?
誰に?何を?とか、ブログの運営のノウハウに似ていますね(^^)

【超重要!】イメージの木とは?

紙などに書き出して、イメージを膨らませて行く木の枝のようなもの。
上に行くほど重要なキーワード。

1つのキーワードを元に連想させる言葉を枝葉のようにつなげていけば、大事なことが整理できて、イメージも明確になる。

・・と書籍で書かれていました。

今までキャラデザした時、箇条書きでイメージを書き出していたので、これからは「イメージの木」やってみよう。
ちなみに、この「イメージの木」は、クライアントと仕事をする中でも役立ったと著者は言っています。
最初にお互いのイメージを一致させることが最も大切だと実感するようになりました。
例えば、相手がこういうイメージでという曖昧な発注からスタートすると、いくらこちらはこんな感じだろうと判断したところで、結局手直しを繰り返すばかりでした。
そのため、最初にキャラクターの核となる目的を1つ決めて共有したところ、双方が納得するキャラクターを作ることがスムーズになったのです。
おそらくクライアント側もデザインの専門家ではない事が多いと思います。
なので1つ重要な目的を共有して、デザイナーがより良いアイデアを提案していく感じなんですね(^^;

色や形が与える効果を使い、キャラの説得力をアップさせる!

最近キャラデザをしていましたが、色彩心理を軽く勉強してから描き出すとセンスのよさそうな(?)キャラになりました(^^)

完成したキャラはtwitterでも反応が良かったので、色彩心理は重要だと思いました。

もう1つ良いことがありました。
「デザインスピードが上がること」

色のイメージ(心理)が分かっているだけで、使う色が自然と決まるので、色選びの時間が短縮できます。

12色イメージ(心理)の一覧

<赤色のイメージ>

エネルギーや情熱を意味し、気持ちを高める色。
・目に付きやすい
・インパクトがある
・生命力の強さ
・食欲を刺激する
自立性・外交性・リーダーシップを表わし、元気・回復力・包容力を持っている。

<オレンジ色のイメージ>

暖かさを感じさせ、ポジティブな気分にさせる。
・喜び
・活発
・陽気
・元気
・・といった陽イメージを持つ色。
柑橘系の果物などに多く見られ、食欲にもプラスに働く。

<黄色のイメージ>

開放感やユーモアを感じさせる色。
・気持ちを前向きにさる
・希望を感じさせる
進出色、膨張色で目立つので注意を喚起させる効果もある。
不安を取り去り、ユーモアや開放感・カジュアルさも演出。

<ピンク色のイメージ>

かわいらしさを表し、幸福な気持ちにしてくれる色。
・女性らしさ
・暖かさ
・優しさ
・可愛らしさ
・・を表す柔らかくて包み込むようなイメージがあり、見る人に精神的な満足感を与えて幸福な気持ちにさせてくれる。

<緑色のイメージ>

調和・自然を象徴し、平和を連想させる色。
・自然
・バランス、調和
・若さ、成長
・希望
・安全
・健康
・・など表す色。
目にも優しくストレスを和らげてくれる。暖色にも寒色にも属さない調和のとれた色。

<青色のイメージ>

気持ちを落ち着かせ、集中力を高める色。
寒色系の代表色で
・平和、静かさ
・知的
・誠実
・信頼
・・を表す。
空や海を連想させるので、開放的で親しみやすさを持っている。
気持ちを穏やかにする効果も。

<紫色のイメージ>

高貴でミステリアスな色。
・高貴
・古風
・優雅
・神秘的な雰囲気
・・を持つ色、また不安や孤独といったネガティブなイメージも持ち合わせている。
色使い1つで上品にも下品にもなるので注意が必要。

<茶色のイメージ>

大地を感じさせ、気分を落ち着かせる色。
茶は土の色なので、木や大地などの自然をイメージさせる。
・安心感
・信頼感
・気分を落ち着かせる効果
・・があります。
また他の色を引き立たせたり、広い面積で使うのにも適している。

<ベージュ色のイメージ> 

やわらかく、安心感のある色。
・個性を主張しない
・使いやすい
・誰にでも好まれる
・精神がリラックスする
ベージュは同系色との合わせが綺麗になる。
濃い同系色を入れると強く、薄い同系色を入れるとより柔らかい印象になる。

<グレー色のイメージ>

真面目で控えめなイメージの色。
白と黒の中間で個性が控えめ。
・他の色とも合わせやすい
・中庸(ちゅうよう)でおだやか
・まじめなイメージ
濃いグレーは冷たい印象、高彩度色と組み合わせるとモダンな印象になる。
組み合わせる色で印象が変わるのがグレーの特徴。
グレー+彩度の高い色を使うと、彩度の高い色を引き立てる。

<白色のイメージ>

純粋でシンプル、どんな色とも相性の良い万能色。
・清潔感
・純粋さ
・正義感
・・などクリーンなイメージを持つ色。
どんな用途も相性が良く、シンプルでスッキリした印象にしてくれる。他の色を引き立てる役割もある。
白の面積が大きいとシンプル過ぎてしまうので、多色使いで賑やかさを出す。

<黒色のイメージ>

他の色を引き立て、強い印象を与える色。
・不安
・暗闇
・恐怖
・・などネガティブなイメージを持つ一方、他の色を引き立て、より強い印象を与える色。
効果的に使うと、輪郭がはっきりして美しくなりますが、使い過ぎると不安な印象になる。
高彩度色と一緒に使うと印象アップ。

色を使うとき今まで「なんとなく」で選んでいましたが、このような色が持つ特徴を知っていると、
魅力的なキャラ作り
・デザインのスピードアップ
・・が期待できます
ね(^^)

今まで悩んでいた時間‥orz

他にも日本の伝統色など、書籍に載っていましたが、長くなるので基本的なものだけ書きました。

詳しく知りたい方は、ぜひ書籍を読んでみてください(^^)

形のイメージの一例

<丸い形>
・安心
・調和
・やわらかさ

・・などの心理効果をもたらす。

<角ばった形>
・攻撃性
・不安感
・活動的な印象

・・などの心理効果をもたらす。

街中にある標識(立ち入り禁止・非常口など)は、文字や言葉ではなく、絵で視覚的にわかるような工夫がされています。

デザインしたキャラクターも色や形の効果を取り入れ「視覚的に」分かるようにしましょう(^^)

パーツいじって性別、性格を表現できる例

・目や眉の形で、年齢や強さなどを表現
・口元で性別を表現
・まつげの長さでも女性を表現
・丸眉で殿様風になる

目と目の間を離して のんびりした優しい印象になったり(草食動物のようなイメージ)、小さくふくよかな口元で安心感の強い表情にしたりできる。

目と口を近づけると子供っぽくなる。

まつげの長さ、口をピンク色にすると女性っぽくなる。

双子のキャラは、一部だけ変化をつけて個性を出す。
シンプルなキャラクターほど、さりげないポイントが魅力になる。
間違い探しのように少しだけポーズを変えて、双子ならではの表現を入れていく。

そういえば、
プロ漫画家さんが表情は絵文字アイコン(😌😁😠😟😥)が勉強になると言っていたな。

便利な色の組み合わせ効果10選

①明度対比:周りの色によって色の印象が変わる効果
②補色対比:カラーサークルの反対に位置する色を使うことで、お互いの色を強調し合う
③彩度対比:背景色に彩度のちがう色を使うと、互いが影響しあい、鮮やかさが変化
④色相対比:色相のちがう色を並べて置いたとき、周りの色の影響で、同じ色でも違ってみえる現象
⑤面積対比:面積が大きくなるにつれ、その印象が強くなる
⑥膨張色・収縮色:暖色系は膨らんで見える、寒色系は収縮して見える
⑦進出色・後退色:暖色系は進出してみえる、寒色系は後退してみえる
⑧同化現象:近似している色が互いに影響を受ける
⑨縁辺対比:隣り合わせで類似色を置くと、色同士の境界が分れてみえる現象
⑩色陰現象:無彩色(白・グレーなど)が有彩色に囲まれると、囲んだ色の補色にみえる現象
例として‥
ミカンやオクラ(果物・野菜)などをカラーネットに入れる:同化現象
→より新鮮(鮮やか)にみせる
国旗の色の割合を変える:膨張色・収縮色
→暖色系や白は膨張してみえるので、フランスの国旗の色(青・白・赤)を均等に見せるため、37%:30%:33%に変えている。
他には、白っぽい色の服は太って見えたり、黒っぽい服は痩せて見えたりする現象ですね。

実際に会社から仕事が来たら?

やるべきこと↓
・クライアントの社風、歴史、雰囲気などをなるべく調べておく
・クライアントの希望に沿ったキャラクター提案(性格・世界観など)
・メディア展開の方法も提示
・イメージの木をクライアントにも見せる
デザイナーさんって、メディア展開も提案しているんですね。

クライアントとの打ち合わせ

・重要キーワードを聞き出す
・色彩や形の心理などをクライアントに説明
・いくつかのキャラクターデザインをクライアントに提示
・キャラクターの性格や特徴を決める

性格や特徴を決めることは、キャラそのものの魅力を高め、ストーリーや世界観を広げる1つの手助けとなる‥と書かれています。

私の場合は、性格を決めてからデザインをおこしていましたね(^^;)
こんな感じで↓
性格:クール系のツンデレ
→つり目
→寒色系
→ツンツンした頭
・・など。

その他、やらなくてはならないこと

・商品の仕上がりチェック
・ネーミングロゴを考える
・契約内容のチェック(使用範囲など)

商品の仕上がりチェック

・商品のクオリティ
・ターゲットにアピールできているか?
・色のチェック
・動き、設定や世界観

ネーミングロゴを考える

・覚えやすい単語
・言葉遊び
・造語

・・などを使うと面白くなるそうです。

書籍で紹介されていた例
クマ+中世ヨーロッパの見習い騎士(Esquire)=エス「クマ」イヤ(Eskumaire)としていました。

キャラクターとロゴ絡めて、デザインに統一感が出るように調整していく。
上に置くか?
下に置くか?
サイズ感はどのぐらいが適切か?

キャラクターとロゴが最も活きる配置を考えていく。

契約内容のチェック(使用範囲など)

・キャラクターが悪用乱用されないようにケアする
・信用できる弁護士などに相談する
・契約期間延長の際の条件
・使用範囲、どんなアイテムに使用するか?
・ペナルティがあった時の対処

こうしてみると、フリーランスのデザイナーさんって仕事が多くて大変だなぁ‥と思いました(^^;)

書籍を参考にキャラデザしてみた

イメージの木を作成↓
重要キーワード:マナティー
使用目的:ブログ記事、ブログのふきだしキャラにするかも?
:青系の白(実際はグレー、水中の色の影響を受けている)
:丸い、小太り
性格:のんびり&マイペース、癒し系
その他の要素:目が離れている、たれ目、友好的、人懐っこい
マナティーとは、アザラシのような体型で海や川に生息している哺乳動物だそうです↓
人懐っこくて犬みたいで、かわいいです♪
今回は、マナティーをキャラデザしてみます。
紙とシャープペンで、マナティーの形状をとらえるためのラフを作成(iPadを使うもよし)。
ポケモンのコダックに似ているかも‥?
似た動物で「ジュゴン」がいますが、しっぽの形状がマナティーと違いますね。
実際にデザインしたもの↓
書籍に書かれている内容を取り入れて、デザインしてみました。
双子のキャラクター(男の子・女の子)に変更。
額の「月(マナ)・太陽(ティー)」と「色で差別化」してみました。
こうして見てみると、
額の月・太陽が目立たないので、もうちょっと彩度を上げた方がよかったかもしれませんね‥(^^;

まとめ:デザイナーに重要なのは知識+○○!

書籍を読んで
・色彩がもたらす効果
・キャラクターデザインのコツ
・仕事の流れ
・・がとても勉強になりました(^^)

以前、購入したこちらの書籍にも「色彩の効果」や「形が与えるイメージ」など似たようなこと+αで書かれていて大変勉強になりました↓

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・画力はそこそこでOK
・重要なのはプレゼンスキル(提案力)
・知識があれば誰でもデザイナーになれそうですが‥
・デザインが本当に好きじゃないと続けれらない仕事だなぁ

・・とも思いました(^^;)

これは、どの仕事にも言えそうだね。

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