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性格は改造できるのか?ネガティブな性格を科学の力で変える【書評】

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「明るくて前向きな性格」と「暗くて後ろ向きな性格」は遺伝なのか?人格は努力や考え方で変えられるのか?という面白そうな話題を扱った書籍を読んでみました。

「脳科学は人格を変えられるのか?」という書籍です。
以前にも遺伝や科学(医療)、心理学系の書籍で似たようなテーマを扱ったものを何冊か読んでいますが、色んな専門家の意見を聞くのも学びになると思いまして。個人的に この手の話は永遠に興味がある話題です。

過去に読んだ書籍と似たようなことを言ってる部分もあれば、この記事の執筆者が知らないことも書かれていたので、個人的に面白かった部分のみネタバレありで紹介します。

ちなみにこの書籍は専門用語が少ないので難しくないと思います。
ただし、遺伝と脳の部分のみ多少の専門用語が出てきます。

この記事で紹介すること

・人の性格は どのように決まるのか?
・楽観は善で、悲観は悪なのか?(メリット・デメリットなど)
・何の根拠もなくプラス方向に考えるのは良い事なのか?
・注意バイアス(何に注目しやすい傾向があるか?)
・快楽と欲望と危険の関係
・快楽を感じなくなると、抑うつになる?
・恐怖や不安を感じなくなると人はどうなる?
・人格と遺伝子は関係があるのか?
・生まれて間もない赤ん坊は恐怖をどのように学習するのか?
・トラウマを克服する方法やポジティブになる方法など

目次

人の性格(楽観的・悲観的)は どのように決まるのか?

生まれ持った遺伝的な要素は、その人が経験するできごとと複雑に関連しあい、楽観と悲観の両方向に連鎖的な影響を及ぼすのだ

脳科学は人格を変えられるのか?より

つまり「遺伝的な要素」が何割かと「環境的な要素」が何割かを合わせて決まると著者は言ってるわけだね

この記事の執筆者の考えでは・・
人格は遺伝がすべてで、その人が置かれている環境によって自分の性格を多少変えること(≒本来の性格を隠して演技すること)ができる。
そして、自分が安全と思える環境に行くと、生まれ持った本来の性格に少しずつ戻ると考えていました。
つまり(多少は)本来の自分とは違う演技は可能だが、遺伝の影響からは逃れられないという考えでした。

しかし、今回読んだ「脳科学は人格を変えられるのか?」では遺伝+環境で人格が形成されると言っています。

ファンタジー的な発想ではありますが・・
たとえば、同一人物が何らかの深いトラウマを抱えた世界線と、ずっと平和に過ごす世界線では人格がまったく同じなのか?と言われると自信はありませんね

書籍によると、ネガティブな要素に着目しやすい脳の構造とポジティブな要素に着目しやすい脳の構造、まわりに影響されやすい遺伝子配列などがあるそうです。
上記のような遺伝子や生まれ持った脳を持ちながら、人格を変えることができるのか?というのがテーマですね。

この部分を書いてる時点では書籍の約半分くらいを読了していますが、個人的には本来の生まれ持った人格を変えるのは難しいという結論になっています。
ただし、(以前読んだ書籍にも似たようなことが書かれていましたが)脳に損傷を負った人が不安や恐怖を感じなくなった話なども紹介されています。
たとえば、ネガティブ思考だった人が脳一部に損傷を負ったため、恐怖や不安をまったく感じなくなった場合、人格が変わったともいえる。

脳に損傷を与えずとも、訓練などで困難になり得る人格や性格を変えれるのが一番いいんですがね・・(^^;
ただし心理学的な観点でみると、物事のとらえ方のクセみたいなものがあって、人によっては道端で転ぶ=不幸だ・・ととらえる人もいるし、ちょっとツイてなかっただけと考える人もいる。

環境によっては、ややネガティブ思考の方が生存率が上がるという場合もあるので難しいですね。
たとえば、内戦が起きてるような国に生まれたなら悲観(慎重な思考)の方が生存率は高いだろうし、日本のような平和な国に生まれたなら悲観(慎重な思考)は邪魔になる可能性が高い。適材適所。運の問題となる。

最終的に、その環境に適応できない固体は自然淘汰されていって、環境に適した人間(遺伝要素を持つ人間)だけが生き残る。
たぶん、環境に適応しやすい遺伝子を持ってるような人は どの世界に生まれても生存率は高そうな気がします。

そもそも楽観は善で、悲観は悪なのか?(メリット・デメリットなど)

楽観的思考
メリット:不確定要素(多少の不安要素)があるときでも前に進める
デメリット:危険を感知する能力が低い、または下がる

悲観的思考
メリット:危険を感知する能力が高い、または上がる
デメリット:不確定要素(多少の不安要素)があるときは、なかなか前に進めない

つまり、両方にメリット・デメリットがある。
前述したように自分のいる環境や能力次第では、どちらかに偏ってた方が有利に働く可能性が高い。

たとえば、日本に暮らしている日本人の場合なら楽観3:悲観7くらいの割合なら全然、許容範囲だと思っています(どちら寄りでも10:0や9:1は流石にマズいですが)。
楽観3:悲観7といっても、見積もり基準が人より厳しいだけという見方もできる。
能力が低い人や環境が悪い人なら逆に悲観やや強めの方が生きる上で有利ですし。
※ちなみに書籍の最後の方には、ネガティブな経験を1つしたら、ポジティブな経験を3つしなさいと書かれていますね

何の根拠もなくプラス方向に考えるのは良い事なのか?

書籍によると、自分の問題を解決するために「行動を起こす人」こそが真の楽観主義者なのだと言っています。
何の行動もせず、ただ闇雲にプラス思考でいる・信じているのは真の楽観主義者ではないとのこと。

真の楽観主義者は不確定要素があるものごとを始めるときとか、ささいな困難などに不安がらないってことかな?

世の中には「①能力が高く行動力もある人」「②能力は高くないが行動力のある人」「③能力は高いが行動力がない人」「④能力も低く、行動力もない人」の4タイプがいると言われています。

これも耳タコな話ですが、①>②>③>④で上手くいく確率高いと。
この記事の執筆者は④タイプなので、④の人の気持ちも分かるんですよねぇ(^^;
④の人の中には、能力的には普通なのに「自信のなさ」から行動を起こせない&能力が低いと思い込んでいるタイプがいる。
この手のタイプはメンタル的なものさえ何とかなれば、②へ行ける可能性は十分にある。

・・とは別に、本当に能力の低さゆえ失敗ばかりして学習性無力感になった④タイプもいるという話。

学習性無力感とは、「自分の行動が結果を伴わないことを何度も経験していくうちに、やがて何をしても無意味だと思うようになっていき、たとえ結果を変えられるような場面でも自分から行動を起こさない状態」のことをいいます。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/webmaga/kotoba-to-manabi/kodomo-rikai/detail03

光村図書より


この記事の執筆者は学習性無力感も2パターンあると思ってて、
A:上記引用のように失敗つづきで「何をしても」無駄と思うパターン(抑うつ的な症状に近いかも?)
B:ダメ元で色々ためしてみて、すっぱり諦めるというパターン(むしろ晴々してる?)
Aは精神疾患になる可能性があるので良くないですが、Bはむしろ健康な精神を作るのに必須だとも思える。
実際に この記事の執筆者も自分の努力ではどうにもならないことは諦めるのが「普通」と思うようになったので精神を病んだりとかは特にないですね。

このへんは能力の高い・低いにかかわらず、歳を重ねるたびに経験することなのかもしれませんが・・

若い子の方が「将来に期待して」生きてるだろうから、生きづらさを抱えやすいのかもしれないね
あとは周囲と比較するクセも若い子は多そう

こちらの書籍に「真の意味で」諦めるには、全力で挑んだ経験があるかどうか?だと語られています↓

平和な国においては悲観は精神病になりやすい≒悪で、楽観は心もハッピーになれる≒良とされていますが、この記事の執筆者的には違和感がありますね(^^;
能力の低い者にとっては楽観が強いと不便極まりなく、できるだけ正確な能力の把握や状況(成功率や失敗率)を計算できて、諦めラインを見極められる方が便利なので。

ただ、楽観も悲観も10か0かの両極端にならなければいい話。
ヘレンケラーも言っていましたが、幸・不幸じゃなくて、便利・不便の違いかと。

生物共通の本能~快楽を引き寄せて、危険を遠ざける

人間は快楽を得られるものに近づき、不安を覚えるもの(危険)からは遠ざかるという習性がある。ほかの生物も大体同じ。
それを踏まえた上で快楽と危険の両方が押し寄せてきたとき、その人が快楽or危険のどちらに注目しやすいのかが語られています。

楽しいもの・危険なものが同時に存在した状況・・お金を賭けたギャンブルとか?

・・という理屈を考えると楽観思考が強い人はギャンブルにハマりやすく、悲観思考が強い人はギャンブルから遠ざかるんですかね?

ギャンブルに関していうなら結構この感覚は当たってそうな感じがします。
この記事の執筆者は悲観思考寄りなので お金をかけないゲームとしてのギャンブルは好きですが、お金を賭けるギャンブルは好きじゃないので。

ギャンブル好きが身近にいましたが、物事を深く&先のことまで考えるのが苦手な人が多かったですね。
だから良い面と悪い面があるんでしょうけど。

注意バイアス(何に注目しやすい傾向があるか?)

ほかを差し置いて何かに注目する心の傾向を心理学者は、注意バイアス(※注意を向ける偏り傾向)と呼んでるそうです。
人間の脳は無意識に関心のあることを拾い上げる。
そのため、それほど関心を引かない その他のたくさんの細かな情報を苦もなく無視できる。
このようなバイアスを通じて人は情報過多になって混乱することなく、自分にとって一番重要な事柄に自然に目を向けることが可能になる。

前に読んだ書籍にも似たようなことが書かれていました。
人間はただ部屋の中に突っ立ってるだけでも大量の情報が五感から入ってきて、脳が混乱してしまう。
それを防ぐために人間の脳は重要な情報だけを拾いあげて、ほかの重要じゃない情報を無視できる機能が備わっていると。
ちなみに、重度の自閉症(記憶力が良すぎる)人は、この脳の情報シャッター機能が上手く動いてないらしいです。

それを踏まえて、楽観思考寄りの人と悲観思考寄りの人で「無意識に」注目するものが異なると書籍に書かれていました。
書籍にはポジティブな画像(快楽)とネガティブな画像(不安・危険)を被験者に見せて反応速度を調べる実験を行っていましたが、
楽観思考寄りの人:ポジティブな画像への反応速度が早い
悲観思考寄りの人:ネガティブな画像への反応速度が早い
・・という結果でした。

被験者に「同時に」ポジティブな画像とネガティブな画像を見せた場合、楽観思考寄りの人はネガティブな画像を避ける傾向があり、悲観思考寄りの人はポジティブな画像を無いものとして扱っていた。

意識して見ないのではなく、無意識に見なかったことにしてるのか・・

どの生物も危険に関しては快楽など目に入らず危険の原因に集中するそうなので、そんな状況でも楽観が勝る人はすごいな

大体の人は快楽より危険に反応しやすい傾向があります。
なので世の中の広告やキャッチコピー、ニュース、記事などはネガティブな見出しをあえて使うようにしている・・というのは有名な話ですよね。

野生生物が顕著ですが、快楽は無くても直ぐには命に関わらないですが、危険は命に関わる可能性もあるので より注目するように作られている。
ただし、快楽をまったく感じない(取り入れない)場合も抑うつ病になったりするらしいですが。こちらは後述。

ネガティブ思考・うつ病になる原因は何なのか?

快感の喪失が抑うつ症に伴う悲観的な気分以上に厄介なものであることを示している。
生きる上での単純な喜びを感じなくなる。この無快感症がこれまで気づかれずにいた抑うつ症の重要な一面だと神経科学者が理解し始めたのは、ごく最近のこと。

脳科学は人格を変えられるのか?より

書籍では、うつ病は「快楽を感じなくなること」が原因だと言われていました。

麻薬のコカインについて・・
・コカインを摂取すると気持ちよくなるのはドーパミンが増加するためだと考えられてきた
・実験として、コカイン接種後の典型的現象であるドーパミンの増加を人工的に抑制してみた
・ドーパミンの分泌を抑えても、コカインがもたらす快感自体は少しも減少しなかった
・変化したのはコカインに対する欲望の方
・つまりコカインがもたらす快感自体に変化はなくとも、それをもっと摂取したいという欲望が減少した
・ドーパミンの役割は何かを気持ちよく感じる事と必ずしもイコールではない
・「欲すること」「気持ち良いこと」の2つは快感という現象の異なる側面
・好ましい経験をより輝かせ気持ちよく見せるのがオピオイドの働きなのに対し、ドーパミンは その経験を欲して反復させる作用を持つ

ドーパミンは主に欲望に関わってるってことか・・

ドーパミンの量を調整できれば、アルコールやニコチン中毒(依存症)治療などにも役立つんですかね?

〇〇依存症などは根っこの問題(何らかの強いストレスを受けている状態)を解決しないと、すぐ再発してしまうらしいですけどね(^^;
※ストレスがまったくない状態でも強いストレスになるらしいので人間の脳は繊細

さらに書籍では、抑うつ患者と抑うつじゃない人を対象に楽しい画像を見せて脳の働きがどうなるかを見る実験が描かれていました。
楽しい画像を見せられた場合、抑うつがある人もない人も脳の側坐核(そくざかく)という部分は活性化していた。
※側坐核はドーパミン・報酬系において重要な役割をはたす、やる気スイッチの役割もあるそう
しかし、抑うつ患者の側坐核は活性化しても、すぐに元の状態に戻ってしまう。
つまり快楽中枢を活性化しても、その状態を維持できず、短命な快楽がもっと短命になっているという。

この記事の執筆者は抑うつみたいな事にはなっていませんが、楽しい気持ちが長続きしない現象は身に覚えがありすぎる(^^;楽しいこと=儚い(はかない)夢と考える傾向がありますね。経験上。
というか、悲観思考寄りの人は大体こんな感じだとは思いますが。

人の脳は楽観寄りに作られている?

悲観思考が強い人に悪い状況・できごとがつづいた場合でも、多少なりとも楽観的な考えがよぎる。
一抹の期待というやつですね。

なぜ人間の脳はこんなに楽観的な方向に傾いているのだろうか?
1つの理由は、この楽観こそが毎朝人間が寝床から起き上がるのを可能にする力だから。
楽観とは本質的には、認知上のトリックだ。このトリックのおかげで人は懸念事項や起こりうる問題や予想外の危機を過剰に心配しなくて済む。

だがそこには、潜在的な欠点も確実に存在する。バラ色すぎる視点は危険を直視しないという方向に人を導きかねないからだ。

脳科学は人格を変えられるのか?より

何度も書いてるけど、
楽観だけ・悲観だけというのが良くなくて、両方を持ち合わせてる方が便利(または生存率が上がる)ということだね

前述している真の楽観主義者という話にも通じますが、ポジティブな思考自体に魔法のような力があるわけではない。
楽観が行動と関連することで利益をもたらす。

事故で半身不全になった場合の例が紹介されていました。
・事故で半身不全になっても質の高い生活を絶対に諦めないという人の場合
・自らジムに通って上半身の機能を強化し、家にこもらずに外に出て活発な社会生活を楽しめるようにする
・一方、同じ目にあっても人生もう終わりだと思い込んでしまえば、その人はそうした行動は おそらく起こさない

人がどんな人生を送ることになるか、その質の差に深く関わるのはポジティブに思考する力というよりもポジティブな行動を起こす力。
これら2つは互いに無関係ではない。楽観がもたらす実りを刈り取る役目は思考ではなく、行動が果たす。

個人的に思ったのが、こういう時の諦めない行動をするための燃料が この記事の執筆者の場合は「怒り」だったりしますね
執着ともいえますが

怒りって どっちかというとネガティブ寄りな思考だと思いますが、行動を起こすのに必須な人もいる。
怒りを感じてるときって冷静な判断はできてないと思いますが、長時間つづくような静かな怒り(復讐心みたいなもの)は行動力が爆発的にあがるのが不思議ですね。

楽観的な思考のメリット3つ+α

・健康と幸福度の向上
・落ち込んだあとの回復力
・行動力が増すこと

書籍によると、楽観的であるほど健康状態がよくなって、幸福度もあがるそうです。
個人的には最後の行動力が増す・・の部分は前述しているように少し疑問でもありますね。
人によっては、命の危機や怒りのような感情がないと行動を起こせない人もいるので、全員に当てはまるのか?と。

楽観的に考えると「アイデアがたくさん出てくる≒成功しやすい」・・と定義されています。
画期的なシステムやバズるようなアイテムの製作とかはそうかもしれません。
しかし、物語を創造する作家などは幸福になるほど作品が作れなくなるとも聞きます。または作品が面白くなくなると。

そう考えると作家って不思議だよね

作家に関しては、この記事の執筆者のように「不幸や不遇→怒り」が燃料になってるパターンですかね?

楽観主義は逆境が訪れたときに、たとえ全世界から拒絶されているように感じても、それでも尚、前に進もうとすることだと書籍で言われています。
すべてに怒りを感じてる人は世間でいう所の失うものがない無敵の人。無敵の人というのは行動力がかなり高いので、見方を変えれば「怒り=楽観主義」とも読める。
怒ってるときって、普段なら恐怖するような事柄でも恐怖をあまり感じなくなる。少なくとも怒りは悲観思考ではないと この記事の執筆者は思っています。

さらに楽観主義は、粘り強さにも関係があるといわれていました。
楽観主義寄り・悲観主義寄りの被験者に1問目に解決不能な難問をだし、2問目からは優しい問題から難しい問題までを解かせるという実験。
悲観主義者は最初の問題を1分ほど考えると、もう諦めて次の問題に移ったが、楽観主義者は倍にあたる2分以上もの時間をかけて解決不能の問題に根気よく取り組んだ。

これに関しては一長一短な気もしますが(^^;
人生において、すべての問題(解決不能な問題ふくむ)に無限に時間をかけてたらどうなるか?
人間は不老不死じゃないし、時間が無限湧きしてるわけでもない。つまり自分にとって大事なことに時間をかけれなくなるということでもある。
被験者たちが何歳なのかは分かりませんが、ある程度の経験を積んだ歳になったら選別や見限る能力も大事だと個人的には思っています。

これ色んな能力が高い人は粘り強い性格が有利だし、色んな能力が低い人は「選別と損切りする力=1つか2つに集中する力」が大事になってくるよね

個人的に思ったのは全人類に万能なノウハウはないってことですね
何かを全力でやる経験をして、自分の能力や性格を(バイアスを受けず)できるだけ正しく把握する力の方が大事だなと・・能力が低い自分は思いました

逆に悲観が強い人は、自分の身体の感覚にも敏感だと書籍に書かれていましたね。
自閉症傾向がある人は好き嫌いや物の配置などに物凄くこだわる傾向がありますが、やっぱり自分の身体の感覚に敏感だからでしょうかね?

恐怖や不安を感じなくなると、人は幸せになれるのか?

脳にある偏桃体に損傷を受けた「恐怖を感じない女性リンダ」の話が紹介されていました。
※偏桃体(へんとうたい)は人の恐怖心をコントロールしている脳の一部
時折ぎこちない動作をすることやアイコンタクトの仕方が微妙に普通の人と違うことを除けば、このリンダという女性は健康体の人と見分けがつかないそうです。

色んな人の顔写真を見せたときリンダは・・
・微笑んでる顔を見ればフレンドリーだと難なく認識できる
・しかめっ面を見れば嫌な感じがすると認識できる
・嫌悪や驚きの表情も認識できる
・けれど怯えたような恐怖の表情に対しては まるっきり無反応だった

恐怖の表情に対しては「何も感情がないみたい」と、彼女は言った。
扁桃体を損傷した人は恐怖の表情を認識することがどうしてもできなかったし、恐怖と怒りの表情を区別することも度々失敗したという。
表情だけじゃなく、声に関しても恐怖の叫び声と怒りの声も認識できないらしいです。その他は健康体の人とほぼ同じ。

さらにリンダが生きる上での不便さや危機が書かれていました。

・リンダは危険を示す一般的なサインを広範囲にわたって認識できなかった
・例えば、彼女はうなり声をあげてる犬を平気で撫でようとしたり
・走ってる車の目の前に歩き出す
・熱い炭を素手で そのままつまみ上げようとした
・偏桃体が損傷して脳の手術を受けてから最初の二年間、リンダは いつも怪我をしていた
・時間をかけてようやく様々な危険に注意することをリンダは改めて身につけた
・しかし、恐怖や不安などの感情を抱くことは今も一切ないとリンダは語る
・今のリンダはあまりにも人を信用しすぎる
・誰かが自分を騙したり、物を盗んだりするということをリンダは想像できない
・放っておいたら何のリスクも考えず、全くの他人に自分の暗証番号だって教えかねない

サイコパスみたいになるのを想像してたけど、ただの無謀な人って感じか・・でも偏桃体が損傷してるだけで学力(知的)などは問題ないってことだよね?

書籍にも書かれていましたが、人間の脳は情報過多で選択マヒにならないように、できるだけ楽をするようにできている。
人間は判断を伴う行動をするとき脳に多少でも負荷がかかると言われてますから、猛スピードの車が近づいてくる→道端に避けるみたいな「本能的な行動や判断」は基本的には自動操縦してたっぽいですね。無意識の判断というやつ。

健康体の人なら無意識に判断できることが「知識として=頭を使って」1つずつ覚え直しをしないといけないってことですね
これは脳に負荷がかかって大変そう

偏桃体に損傷を受けた別の被験者2人の例だと、どちらの人も損失回避の行動を一切取らなかったそうです。
つまり分の悪い賭けでもリスクを考えずに突っ走ってしまう。
これにドーパミン中毒が加わるとギャンブル依存症みたいになっちゃうんですかね・・?

恐怖や不安を感じすぎないのも幸せといえるのかは疑問ですね。早死にするけど幸せなまま(?)死ぬという。

悲観度が強い人は誇大解釈しやすい?

大きな危険には誰もが反応する。
だが特性不安度が高い人は普通の人に比べ、警戒モードに切り替わりやすく、小さな危険にも反応しやすいそうです。
危険を過剰に認識し、その結果、世界は危険に満ちているという見方に拍車をかけてしまいがち。

書籍内では、人の色んな喜怒哀楽・恐怖・驚きの表情の写真をたくさん見せられる実験が行われていました。
・特性不安の高いグループは低いグループに比べ、恐怖表情の写真をたくさん発見した
・怒りの表情は「こちらを直視している時」は扁桃体が活発に反応する
・不安症の人は恐怖中枢扁桃体が普通の人より鋭敏かつ強烈に作動する
・さらに、そうした反応を抑える抑制中枢前頭前野の働きが鈍い
・ 二重のハンデを抱えている
・だから悲観的な人の脳は潜在的な危険に敏感に反応する
・恐怖の回路は危険への対処を促すように設計されている
・だが、その反応性は人によって様々
・危険を感じるや即反応し、それが長い間持続する人もいれば
・非常事態が起きてからやっと反応するような回路を持つ、のんびり落ち着いた気性の人もいる

この違いはそれぞれの人生で起きた出来事と、それぞれの遺伝子の構成からもたらされる。
この2つの要因が互いに微妙に作用し合ううち、個々の性格や特徴は形成されていく。

遺伝子の力の方が個人の性格形成に与える影響が強いイメージがありましたが・・

酷い環境下でも悲観的になりすぎない人もいるし、素晴らしい環境にいても悲観的になりすぎる人もいることを考えると遺伝の力の方が強そうだよね

周囲と比べての本人の能力の高低も(多少なりとでも)悲観・楽観に影響を与えそうな気がします。
個人の能力やストレス耐性=遺伝なので、遺伝の影響力は環境の2倍の威力があるという見方もできますしね。
※書籍でも触れられていますが、ストレス耐性については後述しています

環境ではなく、遺伝子上の悲観や楽観のなりやすさについて

・ストレスに対して効能のあるセロトニンを運搬する遺伝子(セロトニン運搬遺伝子)
・ドーパミンのレベルに影響を与えるドーパミン受容体D4遺伝子
※セロトニンは気分や不安・睡眠に関わる神経伝達物質

セロトニンとドーパミンが少ないと悲観的な思考になりやすいそうです。

「癒し(セロトニン)」と「快楽→欲望(ドーパミン)」か

書籍を読んでみて、セロトニンの量はストレス耐性の高低としても見ることができますね

余談:人から影響されやすい遺伝子について

アルコール依存症の一例

ドーパミン受容体D4遺伝子に7回以上の反復配列がある人は確かにアルコールを大量に摂取していた。だが、それは大量に飲酒する人がそばにいた時だけだ。
ドーパミン受容体D4遺伝子に特定の変異がある人は一緒に飲んでいる相手のペースに合わせて飲酒する傾向が元々強く、周りがみんな飲んでいる場では飲酒を途中でやめるのが困難なことを明らかにした。

脳科学は人格を変えられるのか?より

この記事の執筆者は(ある程度大人になって人格が確立されてからは)まわりから影響を受けにくいタイプだったので「環境がすべて」みたいな考えには懐疑的でした。知識のない子供のころは環境がすべてだと思ってましたが・・(^^;

実際に人間は社会性の高い生き物だから、まわりに合わせるのが苦じゃない方がいいよね

環境がよくない場所にいると、その影響も受けやすいという事でもあるのでメリットとデメリットの両方がありますね

後述してますが、ストレス耐性に関わる遺伝子にも まわりから影響を受けやすいタイプ(SS型)と受けにくいタイプ(LL型)があるそうです。

ストレス耐性に関わる遺伝子~SS型・SL型・LL型

ストレス耐性に関わる遺伝子ではSS型の遺伝子を持ってる人・SL型の遺伝子を持ってる人・LL型の遺伝子を持ってる人が、それぞれいるそうです。

SS型遺伝子:周囲の影響を受けやすい遺伝子
LL型遺伝子:周囲の影響を受けにくい遺伝子
SL型遺伝子:SS型とLL型の中間の影響を受ける遺伝子
※さらにLL型にも2種類の遺伝子があって、LgLg型とLaLa型がいるそうです(gが付く方はSS型と同等くらい、aが付く方が上記のLL型タイプを示していると書籍に書かれています)

上記のSとLは遺伝子の長さを示していて、Lは長くSは短い。
書籍を読むとセロトニン運搬遺伝子が、このLL・SS・SL型のことを示している感じですね。

前に読んだ書籍にも似たようなことが書かれていました↓

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過去に大きなストレスを4つか、それ以上経験していた場合、セロトニン運搬遺伝子の発現量が低い人≒SS型の遺伝子を持つ人の抑うつ発症率は43パーセントまで上がったそうです。
一方、大きなストレスを4つ以上経験していても発現量の高いLLタイプの遺伝子を持つ場合、抑うつ症発症率は、その半分にとどまった。

つまり、抑うつ症に関しては遺伝子の組成と環境との相互作用が、確かに存在するらしいのだ。
遺伝子単独では大きな影響はなくても、ストレスの高い出来事と結び付くと有害な結果が引き起こされるわけだ。

この遺伝子の発現量が低い人はストレスに非常に弱いが、発現量が高い人は逆境に陥ってもネガティブな影響はあまり受けず、難なくその経験を乗り越えてしまうらしかった。

脳科学は人格を変えられるのか?より

さらに書籍には子供のころに酷い虐待を受けた子で、問題行動(非行や暴力)を起こす子と起こさない子がいるという疑問が出されていました。

虐待の恐怖に対する子供の反応がモノアミン酸化酵素A(MAO-A)遺伝子という特定の遺伝子に強く関連していることを発見した。
人間は皆この遺伝子を発現量の低いタイプか、高いタイプかのいずれかで持ち合わせている。
発現量が高い人は、特定の神経伝達物質をうまくコントロールできる。

脳科学は人格を変えられるのか?より

子供が非行に走るか否かは、恐怖心≒ストレスに弱いか強いかの違いって感じですかね。
強いストレスさえなければ、SS型の遺伝子を持つ人たちは最高のパフォーマンスを発揮できる可能性が高い。SS型は周囲の影響を受けやすいそうなので。

さらに、セロトニン運搬遺伝子の発現量が低いSS型の人は、リスクに手を出す率が他の人々より28パーセントも低いという結果が出た。
セロトニン運搬遺伝子の短さはリスク回避の役割を果たしているらしいです。

非行や暴力≒リスクと考えると、SS型の遺伝子+モノアミン酸化酵素A(MAO-A)遺伝子の発現量が低いタイプって、非行にも走らずストレスを内にためて なんらかの精神疾患か最悪の場合は自〇しちゃうかタイプか

書籍にはSS型遺伝子(≒悲観型?・環境の影響を受けやすい)という扱いで、LL型の遺伝子(≒楽観型?)は優れているみたいに書かれていますが、個人的には ちょっと違うと思いました。
LL型遺伝子を持ってても楽観的であるとは限らない。
引用で「逆境に陥ってもネガティブな影響はあまり受けず」とあるので、環境に左右されないだけで、LL型の人の楽観度が低いならどんなにいい環境にいてもそれ以上は上がらないという意味でもある。
なのでSS型もLL型もメリット・デメリットの両方があると、この記事の執筆者は思っています。

書籍の後の方にも、
・神経伝達物質に作用するいくつかの遺伝子の発現量が低い人は「良い環境」と「悪い環境」のどちらにも敏感に反応しやすい
・悪いことが起きた時に非常に不利に働く遺伝子型(SS型)が、いいことが起きた時には非常に大きな利益をもたらすらしい
・・と書かれています。

さらに辛い出来事があった日の夜に、強い不安に苛まれるのはSS型とLgLg型の遺伝子を持つ人々。
逆に非常に楽しい出来事があった日の晩、SS型やLgLg型の人が感じるストレス度はLL型(LaLa型)の人と比べて少ないそうです。

SS型は喜怒哀楽も激しそうなイメージですね(^^;落差がすごい。

なるほど、嫌なことがあると夜眠れなくなるという人がいる理由が分かった気がする

この記事の執筆者は嫌なことがあっても眠れないということがなかったので・・

次の日の予定が楽しみでとか、夜にカフェインを取ってしまってとか、体調悪くて眠れないということはありましたが。

SS・SL・LL型の遺伝子は調べられるようなので、費用とかにもよりますが調べてみたい気はしますね。
セロトニン運搬遺伝子の型は口の中(頬の内側)を綿棒でこすれば検査できるらしい。
軽く調べてみると、病気のリスクや才能・体質・DNA・民族構成などの遺伝子検査は25000円弱くらいでできるみたいです。セロトニン運搬遺伝子の型まで調べてくれるのかは不明ですが。

遺伝子の型で違いが出るのか?~他者が恐怖している姿や喜んでいる姿をみると・・

人は他人が恐怖している表情を見るだけで、恐怖反応が起こるそうです。
書籍には、セロトニン運搬遺伝子LL・SS・SL型を持つ、それぞれの被験者に人が笑っている・恐怖している・無表情などの画像を見せる実験が行われていました。

前述している内容と似ていますが・・
・恐怖表情の顔写真は扁桃体(へんとうたい)に激しい反応を引き起こした
・扁桃体が特に激しく反応したのはセロトニン運搬遺伝子が短い(SS型)人々
・セロトニン運搬遺伝子が短い人々は何か良くないことが起きると影響を受けやすい
・セロトニン運搬遺伝子が長い人々(LL型)はポジティブな画像に惹かれやすい
・SS型もしくはSL型の遺伝子を持つ人はネガティブな画像に引き寄せられていた
・LL型の遺伝子を持つ人々はポジティブな画像に自然に注意が向かうと同時に、ネガティブな画像をことさらに避けていた
・一方、SS型の遺伝子を持つ人々は逆にポジティブな画像を無視して、ネガティブな画像に注意を集中しがちだった

SS型の人の方が影響を受けやすい遺伝子を持ってるんだから、よりポジティブなものに着目すればいいのにと思った
上手くいかないねぇ

危険が迫ってるかもしれない・・という脳の判断は強烈らしいですからね

人間は集団で生活したり、仕事をすることが多いので「悲観に特化した人」や「楽観に特化した人」「その中間の人」などバランスよくいた方が全体の利益にはなるんでしょうけどね(^^;

遺伝の影響は親の遺伝子そのものなのか?親の経験から来るのか?

書籍には、こんなことが書かれていました。

子供の頃に飢餓の冬と飽食の冬を連続して経験した人々の体内では次の世代の寿命に、そしてさらに次の世代の寿命にまで影響するような生物学的変化が起きていた
(中略)
あなたは あなたが食べたものだけでなく、あなたの祖母が食べたもので作られている

脳科学は人格を変えられるのか?より

上記のような親の子は寿命が平均より短くなったそうです。

親の遺伝的要素と親が外から受けた影響が子供に遺伝するって話かね?

大昔は世界中で飢餓傾向だったようですが、飢餓を経験すると食べ物が多いときは栄養を蓄えようと大食い(偏食?)になる可能性が高い。
この記事の執筆者は医療従事者じゃないので想像の話ですが、栄養不足でも大食いでも身体や脳には悪影響だというのはなんとなく分かる。だから寿命が短くなる?

生まれたときは通常レベルの健康的な遺伝子が環境に影響されて劣化し、子供にそれが遺伝してる?という感じですかね

癌(がん)は遺伝しやすいというのも何か関係があるんでしょうかね?

ほかには、記憶障害を持つように遺伝的に操作されたマウスに良い環境(玩具や運動用具)を与える実験が描かれていました。
・このマウスは環境のおかげで記憶力が大きく向上した
・新しい記憶を形成するのに重要な長期増強という脳内プロセスにも変化が生まれた
・上記のマウスの子孫はごく普通の環境で育てられたのに、親の代で起きた脳内プロセスの変化をそのまま受け継いだ

真に重要なのは あなたがどんな遺伝子を持って生まれてくるかよりも、むしろそれらの遺伝子の中でどれが発現にいたり、どれが沈黙したままで終わるのかという点だ

脳科学は人格を変えられるのか?より

遺伝子操作されているマウスという点は引っかかりますが、リハビリのようなことで回復する可能性もあるということですね。

「音楽家は音楽に才能を発揮するような脳を生まれ持ったからこそ、音楽家になる」とされていますが、書籍では それは違うと書かれています。
その人の行った練習量に応じて変化することが示されている。練習を多くすれば、これらの領域(音楽に関係する領域)は脳の中で肥大するそう。

どの分野でも練習すれば「誰でも」多少なりとも上達するのは間違いないけど結果には差が出るよね

練習量も自分で試行錯誤しながらやるのと、何も考えないで練習してる場合とでは結果が違ってきますしね

似たような環境で育って、コーチも一緒で、似たような練習量をこなしてる2人の成長速度が全然違うなんてパターンもあり得ますからね。
2人の遺伝的な才能が近いなら例えば、自分に合うコーチに変えることで解決する場合もあるとは思います。

しかし、コーチは好きに変えてよいという条件の下で運動神経が良くない人が特に身体能力が必要なプロサッカー選手やプロバスケ選手になれるのか?というと、なれない場合が多いですよね。

恐怖はどこから?~生まれて間もない赤ちゃんが、まっさらな状態から恐怖を学習する

生まれて間もない人間や動物の赤ちゃんはまだ何も学習していないまっさらな状態です。
ここからどうやって「恐怖」を学習していくのか?というテーマが描かれていました。
ほかには同じ恐怖対象(凶器や毒のある生物など)でも、どちらがより強く恐怖反応が出るのかなど。

まずは人間の大人の実験です。
銃とヘビの画像を被験者に見せて、どちらがより恐怖反応を引き起こすのか?という内容。
実験では人間はヘビの方に強い恐怖反応を示すとのことです。
これは原始的な脅威(古来からの危険生物)と現代的な脅威(殺傷能力のある凶器)の違いだそう。

ヘビは生き物で行動が読めないため近くにいたら怖いが、銃は生き物ではないので誰かがこちらに銃口を向けてるとかじゃなければ、そこまでは怖くないとも思いましたが・・(^^;

あと書籍には書かれてなかったけど、ヘビを飼育してるような人や研究してるような人だと逆転現象が起こりそうだけどね

あとは銃に強いトラウマがあるような人とかもですね

生まれて間もない子供の猿を対象にした実験では、天敵や危険生物に恐怖反応は示さなかったそうです。
ただし、大人の猿が天敵や危険生物を怖がってるのを見ただけで、子猿も同じように恐怖反応を示すようになると。
本能が「学習」にいかに強く関与するかを発見したと書かれていました。

野生生物は特に危険を素早く察知しないと命に関わるので、恐怖≒危険の学習本能が人間より優れているのかもしれませんね。野生の勘みたいな言葉があるくらいですし。
chatGPTに聞いてみると、生まれて間もない昆虫の赤ちゃんとかは生まれながらに危険を探知する勘みたいなのが優れているそうです。受ける光の加減や触覚で判断してるのだとか。
そう考えると、食物連鎖のピラミッドの下にいる生物ほど恐怖を察知する能力が高いのかもしれませんね。

余談:差別発言や差別行動をする人は、その対象に恐怖している?

被験者に白人と黒人の顔写真の画像をたくさん見せて、恐怖反応を調べる実験が行われていました。

「人種差別的な態度を取りがちな被験者ほど、黒人に恐怖反応が大きく現れるという興味深い発見があった」・・と書籍に書かれていました。
ただし、画面に表示される黒人の顔が馴染みの誰かのものだったり、高い尊敬を集めている人物の顔だったりした場合は恐怖反応は起こらない。

たしかに人間以外でも、よく知らないもの・ことに対しては拒否反応が出たり、批判的になったりはよくある話ですね(^^;
著者は恐怖の回路をコントロールできれば、他者への偏見やステレオタイプ化を避けられるとも言っています。

ちょっと前に過去、欧州の人たち(白人)が砂糖を作るために黒人を奴隷化した話が描かれた書籍を読みましたが、こういう非人道的な扱いをするのも恐怖から来ているのでしょうか?

訓練で物事をポジティブに解釈する癖を身につけられるのか?

それぞれの被験者を訓練して、
①状況をポジティブに解釈する癖を身につけた被験者グループ
②ネガティブなバイアスを植え付けられた被験者グループ
・・の2グループを対象にした実験が描かれていました。

刑事ドラマに出てきそうな胸の悪くなる場面のビデオクリップを強制的に被験者たちに見せた。
訓練によって状況をポジティブに解釈する癖を身につけた被験者グループは、ネガティブなバイアスを植え付けられた もう片方のグループに比べて動揺する度合いがずっと低かったとの結果が出ていました。

「何に注目し、それをどう解釈するかが人格に深く作用する」
PTSD(トラウマみたいないもの)のような辛い経験をし、その辛い出来事の前よりむしろ自分が向上したように感じる人さえいた。
努力次第で人間は自分の脳に変化をもたらし、異常な不安を抑制し、そして本当の意味で幸福になれることが今、心理学の進歩によって明らかにされつつあると書かれていました。

このあたりの話は、この記事の執筆者は懐疑的なんですよね・・(^^;
現実的に状況があまり良くない場合、現実を歪めて状況がよくなると思い込むと逆に不安に苛まれるタイプなので。
事実:現在の状況はあまり良くない
不確実性はあるが事実:改善する方法は何パターンかあるが成功率は35~55%くらい
・・のようなたとえ不利な状況でも事実を直視してる方が(自分の場合は)安心できるんですよね。
やるか、やらないかは置いといて。

ほかの人はそうではないんですかね?

何の根拠もないけど、良くなると信じてる方が幸せなのか?という話だね

まぁ、このへんは前述してるポジティブ思考が行動に結びついているか否かという話でもありますね。

トラウマレベルの恐怖は どのように克服できるのか?

トラウマレベルの恐怖の例→不安障害(PTSD、パニック障害、強迫性障害など)

これらの恐怖症状は、人によっては何の前触れもなく突然強烈な不安や恐怖に襲われるケースもあれば、何か特定の出来事と関連して症状が起きるケースもあるそうです。

後者は何となく想像がつくけど、前者は「暇なとき」や「物事が上手く行きすぎてるとき」になりやすそうだな

書籍によると、恐怖の記憶は約6時間で再統合されるそうです。
つまりトラウマ級の恐怖を体験したら約6時間で記憶に定着してしまう。
逆に考えると、6時間以内だったら記憶を書き換えることが可能かもしれないと。

約6時間って微妙な時間ですね
自分は睡眠によって記憶に定着するものだと思っていました
(恐怖以外の)何らかの学習の習得は睡眠によって進むと学んだので

トラウマ治療には、あえてトラウマを想起させるようなことを何度もおこない「何も起こらない」・・という状態を何回も経験させて再学習させるのが有効らしいですね。
例:過去に犬に噛まれてトラウマになった人は大人しい犬に何度も接触させて、犬恐怖症を克服する等

医学的には内側前頭前皮質の細胞を直接刺激すると、扁桃体(恐怖や危険を察知する器官)の活動は著しく減退すると書かれています。
※内側前頭前皮質は自己や感情・社会的判断に関わる領域

内側前頭前皮質をネットで調べてみると、自分の状態の評価、行動の誤り検出など「自己モニタリング」に関与すると書かれていました。
自分の状態などを客観視しようとする器官と考えていいのかな・・?

内側前頭前皮質を活性化させると、トラウマの記憶を鎮めることもできるそうです。
逆に、この内側前頭前皮質が傷を受けると、恐怖を制御できなくなることがラットを使った実験から確認されていると書籍にありました。怖いですね。
PTSDを発症する人は、内側前頭前皮質の制御中枢がもともと発達不十分な可能性もあると。

自分を客観視する能力に欠けてるということかね?

つまり闇雲にポジティブ(楽観思考)になるのではなく、本当に状況が悪い場合は現実さえみえていれば恐怖反応は弱くなるということですね。
人間には必ず思考のバイアス(偏り)が入るので客観視は難しい場合もありますが・・(^^;

前の方でも書きましたが、悪い状況でもバイアスに打ち勝って正確に判断しようとすることは やっぱり大事ですね

まぁ、精神状態がよくないときの客観視って結構むずかしいわけですが・・。

余談:総まとめで気になった部分や疑問など

書籍には瞑想≒心を静める(集中)について書かれていました。

瞑想で「心のイライラを鎮められれば、人の心は自由に純粋に何かに集中したり、何かを洞察したりできるようになる。そして、より充実した、より幸福な人生を手に入れることができる」とありました。

幸福かどうかは分からないですが・・
何かに怒りを覚えた方が集中と洞察力が上がる・・というのがこの記事の執筆者の経験談ですが、瞑想は その上を行くということですかね?

「注意集中法で瞑想を実践している人は、気が散るのを防いだりする脳の回路が確かに強くなっていた」そうです。これは注意欠陥多動性障害であるADHDとかも訓練すれば治るということでしょうか?
ADHDも1つの物事へ集中しすぎてて別のことが全く目に入らない状態になることも多いですが、それが正解なんでしょうか。

あとは自分のとらえ方次第で どうとでも変わるという話もされていました。

日々の中で経験する悩みや心配事の大半は外界で起きる出来事そのものに起因するわけではなく、そうした出来事を自分がどう解釈するかで引き起こされる。
つまり、私たちの頭の中で起きることこそが私たちに真の影響を与えるのだ。

脳科学は人格を変えられるか?より

根性論で申し訳ないですが・・
あらゆる手を尽くして、どうにもならないと悟ったら潔く諦めることこそが悲観(書籍でいう病的な悲観のこと)を回避する方法なんじゃないかと、この記事の執筆者は思いました。
なにも行動を起こさないから悪い方向に考えやすくなる。行動を起こさない人の方が文句が多いのと似てるかな。
命に関わるようなハイリスクなことを除いて、マンガなどで言われている「当たって砕けろ」という考え方はある意味正しい。予後が良いという意味でも。

ほかには学習性無力感は寿命にまで影響を与えているという話。
ある実験では「自由を与えられなかった対象群」と「自由を与えられた対象」では死亡率は2倍違うという結果が出ていました。

たしかに自分で状況をコントロールできないのはキツイですね
生きてるのか死んでるのか分からない状態みたいな

しかし、必ずしも本当に状況をコントロールしていなくても、つまりコントロールしているというのが本人の幻想であっても同じほど大きな利益が得られることが複数の実験結果から示されているそうです。

実際に他人は変えられないし、生きるためにお金は稼がないといけないし、自分の心身にハンディがある人は色んな制約がありますよね。
その中でもコントロールできる部分が少しでもあれば、生きてる感覚を得られる。

根っからの楽観主義者であるマイケル・J・フォックスという人物は著者と話をしたとき「自分はリスクに無自覚なのではなく、何が起きても対処できる自信がある」のだと熱心に語っていたとありました。

知識武装する努力をして主導権を握ろうぜって話かね・・?
ある程度の体力と知力がないと問題解決はできないだろうし

悲観的な人々は自分が状況を一切コントロールできないことをより正確に見定めていた。
これは抑うつリアリズムと呼ばれる現象だ。悲観的な人々はより悲しいが、より賢いのだ。

脳科学は人格を変えられるか?より

SNSでも言われていましたが、中途半端に頭が良い人ほど落ち込みやすいと。
おそらく上記は優秀さのポテンシャルはあるけど、まだ知識が少ない人たちが当てはまるんじゃないかと思いました。
この記事の執筆者は本をたくさん読んで、この記事みたいな感想文を書きまくることで病的な悲観をほぼ感じなくなったので。
まぁ、たしかに何も考えてない人の方がラクでしょうけど(^^;

ほかに気になった実験の話。
被験者は自分と他人のどちらがどれだけ出来事をコントロールしているか評価するよう指示される。

悲観的な人は この実験でもまた自分に主導権がないことを正確に判断したが、一方で他人がどれだけ主導権を握っているかについては過大な評価を下した。

脳科学は人格を変えられるか?より

これは頭の良さというより、心の余裕の問題でしょうかね?冷静さを欠いてるように見える。
他人の芝は青く見えるというやつ?

この記事の執筆者が前の方で言及してる内容も書籍で出てきました。
ネガティブとポジティブには黄金比があるという。
豊かな人生を送りたければネガティブな気持ちを1つ感じるごとに、ポジティブな気持ちを3つ感じるべきだと。

ネガティブな出来事(≒ネガティブな気持ち)は黙ってても降ってきますが、ポジティブな出来事(≒ポジティブな気持ち)は ほぼ自分から取りに行かないといけないので大変ではありますよね。特に悲観思考寄りな人は。
小さなポジティブ3つでも大きなネガティブ1つに、かき消されることも多いですし(^^;

例えば、
・小さなポジティブな出来事3つ→くじ引きで1000円商品券が当たった・ゲームで勝てた・お店に行ったらお気に入りの商品がセール売りしてた
・大きなネガティブな出来事1つ→大ケガした

・・というか自分で書いてて思いましたが、いわゆる「大きなポジティブな出来事」は思い浮かびませんでした。
大小ふくめてネガティブな出来事は結構思い浮かぶのに。たぶん、この書籍がいうように悲観的な人間だからポジティブな出来事は見えてないんだろうなぁと(^^;

言いわけをさせていただくと、
健康で多少の趣味が楽しめて、明日食べるものに困らないという状態でも十分幸せだと思っているからですよ?

過去に悪い環境にいた人ほど、世間一般にいわれている「普通の状態」に幸せを感じやすいよね
前の方でもトラウマを克服した人はより幸せを感じるとかあったけど、苦しんできた人の特権かもね

まとめ:エセ科学っぽい話もありましたが内容は面白い

・楽観的な性格や悲観的な性格は環境と遺伝子の組み合わせによって決まる
・生きる上では楽観も悲観も大事
・行動を起こすための楽観思考は人類共通で重要で、病的な悲観は悪
・恐怖をまったく感じない人間もまた生きづらいのかもしれない
・ストレス耐性に関わるそれぞれのタイプの遺伝子はメリット、デメリットがある
・楽観でも悲観でも自分と他人をほぼ正確に客観視することで病的な悲観を回避できる可能性が高い

全部の内容がすべての人に当てはまるわけではないと思いますが、参考になる部分も多い書籍でした。
この書籍でいう本人の受け取り方によっては、内容が参考になる人とならない人がいるということですね。

個人的には自分に入り込むバイアスを最小限に抑えて、世界や自他をほぼ正確に見ることができれば病的な悲観は避けられるんじゃないかと改めて思いました。

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