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Vtuberなどのキャラ設定に使えるかも?オタクとして推しがいるメリットも紹介【書評】

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好きなキャラクターやVtuber、商品・サービスが出てくると、「好き」ではなく「推し」という言葉が最近使われます。
推しの子など、人気沸騰中のマンガ(アニメ)でも使われている用語ですね(^^)

「人類にとって推しとは何なのか、イケメン俳優オタクの僕が本気出して考えてみた」という書籍を読みました。
私自身はイケメン俳優オタク(3次元)ではなく、2次元キャラクターオタクですが共感できて面白い書籍でした(^^)

「推しとは何なのか?」「どういうメリットがあるのか?」を言語化している書籍です。
面白かった部分・ためになった部分のみ紹介します。

この書籍がオススメな人

・VTuberを目指している人(キャラ設定や立ち振る舞いの参考にいいかも?)
・キャラクターデザインをする人(キャラ設定にいいかも?)
・○○オタクという自負がある人(あるあるネタなので読み物としても面白い)
※オタクのファン心理を理解することで、キャラクター設定にも生かせる内容だと思います

この記事で紹介すること

・「推す」と「応援」の違いとは?
・ネガティブな感情に対抗する手段が推しである
・推しには「ガチ恋」と「保護者的な好き」の2タイプがある
・推しがいると自分が磨かれる謎
・推しに「もっと評価されるべき」と思うのは何故なのか?
・言語化能力が高くなれば、推し活がもっと楽しくなる
・推しは世界が優しくなるポテンシャル(潜在能力)を秘めている

この記事は書籍のネタバレを含みます。
※あと、この書籍の著者はイケメン俳優オタクだそうです。
私は芸能人を推したことがないのでアニメ・ゲーム・漫画キャラオタクとしての感想を述べていますので、ご了承ください。

目次

「推す」と「応援」の違いとは?

推すと似た意味で応援する‥というのがあります。
では「応援する」と「推す」の違いは、何なのか?

応援:応援される者・応援する者の2者間で完結する
推す:応援される者・応援する者+第三者を巻き込む

単に対象に声援を送っているだけなら「応援する」で事足りる。
第三者に推しの良さを語り、あわよくば好きになってもらいたい。
この布教精神が、自己完結型の応援とは異なる熱狂を生んでいるのです。

人類にとって「推し」とは何なのか、より

使ってよかった商品なんかを家族や友人に勧めるのに似ているのかな?

書籍にも似たようなことが書いてありますが、「推す」理由の1つは人間は他者の役に立つことに飢えているからだそうです

推しに貢献することで他者の役に立つ実感を得たい

・僕たちは誰かの役に立ちたい
・普通に生きていても人の役に立っている実感を得られることは稀(まれ)
誰かに必要としてほしい
・そんな寂しさや徒労感がいつも胸の奥底に潜んでいる
・だからこそ推しの数字になることで分かりやすく自分の存在意義を確認できる
・推しは自分の居場所を与えてくれる存在
・だから、みんな誰かを推したくてしょうがない

‥というようなことが書いてあります。

今流行りの「推し活」が宗教みたいと言われている理由が分かるような気がする‥(^^;)
最近だと推しVTuberへの課金で生活費の大部分を失ってしまったり、某カルト教団である統〇教会に関わって多額の借金を背負ってしまった人が話題になっていましたね。
これら2つは似ています。

推し活はハマりすぎると危険だね‥
推し活って良い面はあるの?

詳しくは後述していますが‥
「自分が頑張るときのモチベーションになる」「疲れているときに癒される」という利点があるので、自制して上手く活用すれば人生を楽しくしてくれますね

ちなみに、私自身は推し活推奨派です。
病んでるとき・頑張りが必要なとき・疲れているときなど、とても助けれらたので(^^)

ネガティブな感情に対抗する手段が「推し」である

インターネットやSNSが発達し、自分の意志とは関係なく人の不満、愚痴、陰口など浴びせられることが多くなった現代社会。知らず知らずのうちにネガティブな感情に汚染されることがあります。
(中略)
そんな中で、好きなものを語ること。愛のある言葉にふれること。
それは、悪意と嫉妬とマウントが充満する現代社会における最高のデトックス。
(中略)
ただ楽しむことに全力を尽くせる。そんな時間がたまらなく愛おしい。

人類にとって「推し」とは何なのか、より

ネガティブな感情に対抗する最も有効な手段が好きの共感だと著者は言います。

同じものが好き=一緒に戦った友‥みたいな感じだね

疲れたときに、子犬の画像を見て癒されたくなる→ネガティブな感情に対抗‥と考えると納得がいきます

人間はポジティブワードはスルーしがちですが、ネガティブワードとかネガティブなニュースに吸い寄せられることが多い。
長く見てると疲れるって分かっているのに不思議ですよね。

あと、好きなことに全力で打ち込む時間は本当に楽しい(^^)
自身も過去にこの時間が持てず、目が死んでいた時期がありましたので‥。

お金を払ってマナーを学ぶより、「推しが見てる」の方が100倍効果がある

推しが見ていると思ったら、行儀の悪いこと・悪口・相手への怒りが一瞬で吹き飛ぶと著者は言います。

リアルな恋愛とかも好きな人ができると、仕事やスポーツ、勉強を頑張ったり、身だしなみに気を使ったりしますよね

憧れのあの人なら「こんな事しないよな‥」とか思ったりね

さらに‥
○○俳優・△△キャラ・□□作品のオタクは「キモイ‥」なんてレッテルを貼られた日には推しに合わせる顔がない。
好きな人の仕草や表情というのは無意識に真似てしまうもの。
これは性格や日頃の立ち振る舞いも同じだと思っていて、品のいい推しには品のいいオタクがつく、その逆もまたしかりです。
マナーを学ぶことにお金を払うよりも、推しにお金を積んだ方が人格が磨かれました。

‥と著者は自論を述べています。

自身はイラスト・動画・ブログ・マンガなどで神クリエイターさんたちの作品を見る機会が多いのですが「尊敬する あのクリエイターさんならココで手を抜いたりしないな‥」と思ったら、妥協しそうになる自分にストップをかけることができます。
・・ということを考えると、推し(尊敬するクリエイターさん)の存在って本当にすごいですよね!(^^)

似たようなことを言っている漫画家さんもいました↓

某4コマ漫画でも推しは「ダメ人間を内側から矯正する破壊力がある」と言われてましたしね(^^;)

余談ですが、オタクになると創作活動したくなる理由についても触れられています。
好きという感情を持て余すとクッキーを焼いたり、マフラーを編んだりという何かしらの生産行為に帰着します。
何か手を動かさないと、いてもたってもいられない。

オタクが何かしらの創作活動をしたくなる理由が言語化されていて、面白いですね

創作活動までは行かないオタクたちは課金したり、グッズを買い漁ったりするわけだね

課金するのは「ありがとう」の気持ちをどこに届けたらいいか分からない‥とも書かれています。
ニコニコ動画とかでも(ネタなのか分からないですが)人気動画には「タダで見ていいの?」「どこに(お金を)振り込めばいいの?」ってコメントが付いてるときがありますからね。

推しには「ガチ恋」と「保護者的な好き」の2タイプがある

ガチ恋:推しに本気の恋愛感情を抱いていること
保護者的な好き:身内的な意味で大切である

著者は、推しに見返りを求めたら地獄の始まりだと言っています。

・1歩を踏み込めばガチ恋にハマる可能性があることぐらい、自分が一番よく分かっている
・でも、ガチ恋になっちゃったら本気でしんどいこともよくわかっている
・そうならないためにも自分は寮母と暗示をかけている

※寮母=身内的な好き(推しが毎日元気でいてくれるだけでいい)

あと、推しに「恋愛感情を持てるか?」の質問に著者は(自信はないけど)NOと言っています。
ただし、自分勝手なのは承知で自分のものにならなくていいけど、誰のものにもなってほしくないとも思っているそうです。
(オタクの心理を完璧に理解していて凄い)

著者は男性だけど、少女漫画の主人公のようだね

著者は姉が2人いるようです。
ジャニーズや少女漫画など幼い頃から姉の影響を受けていたと言っていますね

余談:最初の女になりたい推し・最後の女になりたい推しの違い

※画像はイメージです

この世には2種類の推しがいて、ラブシーンを見たい推し・ラブシーンを見たくない推しがいるそうです。
一人格の中に矛盾なく共存していて、推しによって変わると書かれています。

ある推しに対してはラブシーンお待ちしておりましたガンガンお願いしますと太鼓を叩いて笛を吹き、ある推しに対してはラブシーンとか無理ですごめんなさいと自ら棺桶に入る。

人類にとって推しとは何なのか、より

これは、なぜなのか?

ガチ恋か、そうじゃないかの違いかな?

著者が言うには、ガチ恋じゃないけどラブシーンを見たくない推しもいるそうです

2次元オタクである私が考えるとしたら、児童向けアニメ「ドラ〇もん」とか「クレヨ〇しんちゃん」でラブシーンを見たくないような感覚かなぁ?と想像していましたが‥

有名な恋愛格言が紹介されています。
「男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」という。
いわゆる〇貞・処〇論争ですね。

これが推しにも当てはまるのでは?と著者の考察です。
・最初の女になりたい推し
・最後の女になりたい推し
そう仮定したらラブシーンへの葛藤もすんなり通る気がする。

ラブシーンを見て‥
・もう無理、キスシーンとか見たくない→最初の女になりたい推し
・「いいぞ、もっとやれ」となるタイプの推し→最後の女になりたい推し

大人の立場だったら最後の女になりたい人が多数な気がしますが、実際にどうなんでしょうね?
リアルな人間関係や仕事でも経験値不足の人(子供など精神が未熟な人)は思考が浅いというか重いとか、面倒くさい人が多いですし。
※逆に、そこが魅力的だという考えもありますが‥

転職とかでも経験値がモリモリ付いている人の方が有利だったりするしね

ただし、素直で社交的な人は少しの鍛錬で経験値が跳ね上がるので、この限りではないですが‥

素直さと社交性で成長することが書かれた書籍↓

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「高嶺の花」と「癒される推し」の需要の変化

鑑賞品でありながら「癒し」という実用性も求められるのが、今の推しだと著者は言います。
書籍では癒し系=ポンコツさと定義しています。
※ただし、何に癒し(ポンコツさ)を感じるかは個人差があります

癒しブームの著者の考察(概要)

・バブル崩壊後の長引く不況がサラリーマンを疲弊させた
・癒し系タレントに心のオアシスを求めた
・芸能人への親しみやすさを求める流れ
・女性は女性で仕事で成果を求められ、仕事、家事(育児)の両立
・みんながクタクタに疲れている
・そんな中、高嶺の花は何の栄養にもならない
・心の栄養に必要な「癒し=ポンコツさ」が求められるようになった

私の場合、癒しを求めて推しのツンデレキャラ(ポンコツ?不器用?)とか動物の動画・画像をよく見ます。
見てるだけで疲れが吹っ飛ぶ感じですし(^^)
人によっては、ドジっ子だったり、逆にクール系や毒舌系、ヤンデレ系に癒しを感じる場合もあるそうです。

推しへの「もっと評価されるべき」は、オタク自身の代理戦争?

著者は、推しに自分自身を重ねているのでは?と言っています。

こんなにも美しいのに、こんなにも才能があるのに、なんで世の中にこんなに知られていないのか。
ならば、せめて自分が拡声器となって推しの良さを世に広め、自分を踏み台にして推しにのし上がってほしい。
僕達が抱く育てたい願望は、自分好みに育てたいという意思はかなり希薄

人類にとって推しとは何なのか、より

少し前にアイドルマスター(各シリーズあり)という自分がプロデューサーになってアイドルを育成するゲームが流行っていました。
推しに自分自身を重ねたいオタクの心理を理解して企画したなら、すごい先見だなと思いました。

じゃあ、なぜこんなにも「もっと評価されるべき」と思ってしまうのか?の問いに著者は‥
いいものがちゃんと評価されていない、頑張っている人が報われない社会に対する怒りが含まれている気がすると言っています。
その最もたる例が自分自身。

・円滑に物事が進むように裏で根回しする
・みんなが楽しく過ごせるように配慮に配慮を重ねる
・目にみえにくい工夫と努力の連続がある
・しかし、そういう努力はなかなか気づいてもらえないし、評価もされない
・アピール上手や上司と仲良くなれる人の方が評価されやすい
・真似したくてもできない

だからこそ、すごいポテンシャル(潜在能力)があるのに日の目を見ない人を見つけると、「もっと評価されるべき」と思ってしまう。
自分が力になりたいという使命感に駆られてしまう‥と著者は言います。

自身も2次元オタクですが‥キャラクターとどうこうしたいというより、推しを勝たせてやりたい願望が強いですね

推しが評価されたら、自分のこと以上に泣ける。
もしかしたら、僕たちの育てたい願望の裏側にあるのは、ただの自分の代理戦争なのかもしれません。
だけど、それもわかったうえで力いっぱい推していきたい。
だって、現実の世界は甘くなくて、ある日突然、誰かが自分のがんばりを見つけて引き上げてくれることなんてそうそうない。
全員にガラスの靴は用意されていないのです。
(中略)
推しがくれるものは甘いときめきとか、疑似恋愛とかじゃなくて、もう一度本気で夢を見るための勇気なのかもしれません。

人類にとって推しとは何なのか、より

「自分の人生の欲求不満の解消道具として推しを消費すること」を承知の上でも推していきたい。

親が子に自分の人生で、成し得なかったこと(学力・地位・金など)を期待する心理と同じですね(^^;)
親が子に期待する心理が少しわかった気がします。

後の方で著者も言っていましたが、発展途上の人・ものを推す快感はたまらないです。

推し活をより楽しむために「語彙(ごい)力」を鍛えよ

「危ない」も「楽しい」のも全部「ヤバイ」で表現され、あらゆる感情の高まりはすべて「エモい」でまとめられる。
オタクたちは推しを見ると「無理」「待って」「しんどい」しか言えず、作品を見たあとは「最高」「良すぎる」「死んだ」の三言ですべてを語ろうとする。

人類にとって推しとは何なのか、より

・どこがどう良かったのか?
・感情を揺さぶられた部分はどこか?
・それは、なぜなのか?
・今後はどういう事に期待するのか?
・逆に改善して欲しい部分はどこか?

上記は即興で作ってみたテンプレートですが、相手はこのくらいの感想がほしいと思っていることが多いそうです。
自身もブログを書くまでは、この記事のような長文の感想なんて書けなかった。

名著やライティングの本を読みつつ、作品や商品のメリット・デメリット、ベネフィットを何年も書いていたら、いつの間にか言語化能力が上がっていました

著者も言っていますが‥

若手俳優を取材する立場から申し上げますが、ファンからの言葉が力にならない方なんていません
(中略)
大切な推しだからこそ、とっておきの言葉を集めて、丁寧にラッピングし、優しい色のリボンを添えて届けたいものです。

人類にとって推しとは何なのか、より

言葉は長ければ良いというものでもないですが、「どう言ったら感謝の言葉が伝わるだろう?」「自分ならどういう言葉を言われたら嬉しいだろうか?」と考えるのは大事なことだと思います。

さらに、前述している推し仲間を増やすためには、言語化する能力が必須です。
この作品・Vtuberさん「ヤバイよ!」とか「面白いよ!」だけでは、伝わりにくいですからね。
人の心を動かしたいなら、自分の言葉で想いを伝える必要がある。

推し活がはかどる!考察サイトや考察動画立ち上げのススメ

※小学生のときは作文200文字書くだけでも大変だったのに、好きなこと・ものについてだと、ここまで情熱や愛が持てる事実がすごい

前の方でも書いていますが、文章化することで言語化能力が爆上がりします。
ただし、だれかの文章や言葉を引用するなら自分の言葉でも補足する必要がある。
※音声にした方が言語化能力アップの効果は高いが、面倒な場合は文章化でもOK

自身は作品や商品のレビューもしますが、他人の書いた考察サイト(動画)を見るのも好きです。
・推し仲間を見つけやすい
・他者を推し沼に誘える
・作品を見て理解できなかった部分を補完してくれる
・自分が思った考えと違う考えも見れて勉強になる
・余談:収益化の可能性もある

考察サイトのおかげで作品の理解が深まり、より好きになったこともあったなぁ‥

手間がかかる点を除いては、仲間を増やす・作品への理解の深まり・言語化力のアップ・お金になる可能性などメリットがいっぱいです。
あと、言語化力がアップすると仕事でもプラスになることもあります(文章作成スキルやプレゼンスキルの向上など)。

ほか、考察サイト・ブログの副次的効果として、推し(本人や作者)の目に留まり、繋がりを持てたり、喜ばれる可能性があるという点。
過去にあった自身の例だと、あるメーカーの液タブをレビューしたら、その会社から自社商品を提供するのでレビューして欲しいとのご依頼がありました。

考察サイト(ブログ)は無料でも立ち上げることができますし、動画もスマホがあれば機材費なども必要ありません。
※ただし、考察サイトで収益化をする場合は無料サービスだと厳しい、動画も凝ったものを作りたい場合は、パソコン・機材や有料動画編集ソフトが必須になる
※あと、注意としてネタバレを嫌う人に配慮することと、(フリー素材以外では)画像の転載は許可を取ること

無料だと、はてなブログがオススメです(有料版あり・一応、1年半くらい使っていました)↓

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なにより情報を発信することで、より推し活が楽しくなりました(^^)

ダメなコンテンツに お金を落としてはいけない理由

推し(俳優や声優など)は素晴らしいけど、肝心のストーリーや演出、BGMがダメすぎると地獄だと著者は言っています。

世の中にはイケメンさえ出していればオタクはホイホイお金を出すと思っている大人が一定数いるのもまた事実。
できるなら、こういう人達はエンタメ界から立ち去って欲しい。
そのためにも、(本当に推しには申し訳ないのですが)内容が悪い作品にはお金を落とさないというのが僕達にできる唯一の抵抗。
(中略)
僕たちは顔だけを見にきてるんじゃないという確固たる姿勢をアピールしておくことが大事。

人類にとって推しとは何なのか、より

世の中が良い作品(作り手の情熱や愛がある作品)で あふれているなら、消費者としては買って失敗する確率が減っていいよね

個々人で作品の合う・合わないは出てくると思いますが、合わない作品でも情熱や愛がある作品に できるだけ お金を落としたいですよね、応援の意味も込めて

作品(アニメ・漫画・ゲームなど)を見たり、読んだり、プレイするには お金も時間も費やします。
自分が汗水垂らして働いたお金、忙しい合間を縫って作った時間をムダにしたくないのは当然ですよね。
お金を出して手に入れた作品が運悪く自分に合わないものだとしても、情熱や愛がある作品ならまだ許せる(合わない作品は○○はダメだったけど、△△が良かったなど褒める部分が出てくることが多い)。

特に有料なら、それなりのクオリティが求められるという事をコンテンツ制作者(ブロガー、絵師、動画制作者)としても自戒します(^^;)

【絶対厳禁!】自分の推しを上げるために、他人の推しを下げる行為

・○○ちゃんは、△△ちゃんより可愛い
・××君が□□の中で1番かっこいい
・・など、自分の推しが他人の推しを上げるための踏み台にされているのを見たら、間違いなく、その他人の推しが嫌いになると著者は言います。

これ、自身も若いころにネット上でやってしまった事がありました。
そして、高確率で各種方面から自分に非難の声が飛んできます。

自分だけが悪く言われるならまだいいけど、、自分の推しがみんなにキラわれるのは嫌だね‥

上記の場合の自身の推し活対策としては‥全員魅力的だということを伝えてから「個人的な好みで」○○ちゃん推し!と、なるべく言うようにしています。
全員を上げつつ、好みの問題はどうしても出てくるよね?‥的なニュアンスです。
※ただし、有料コンテンツで明らかに手抜きが感じられたときは、その部分を指摘させてもらいますが(今後の改善を願って)

話を戻しまして‥
自担を上げるために他担を下げる原因について著者は「推し」と「自分」の境界があいまいになっているのではないかと言っています。

推しへの盲目的な愛というよりも、自身の深すぎる承認欲求に対する代理戦争な気がします。
推しを認めてもらえると、なんだか自分のことを認めてもらえたような、あるいはそれ以上に嬉しい気持ちになる。
(中略)
推しのことを認めてもらえない=自分の事を認めてもらえないわけでもない

人類にとって推しとは何なのか、より

前述していますが、推し本人に対して悪い感情はないのに、周辺のファンが嫌いで苦手意識を持つようになったというパターンも十分にある。
そうなってしまうと推しているどころか、営業妨害になる。

推し沼のオタクたちが楽しそうなら、自然と人も集まってくると著者は言います。
これすごく分かる。
私が東方というコンテンツにハマったきっかけもそうなので。あとは当時ニコニコ動画が流行っていたのもありますね。楽しい・面白いの共有がしやすかった点。

また話を戻して‥
自分の承認欲求になっていないかの判断基準は推しが喜ぶかどうか?で見分けます。
判断基準の主語が「自分」になった時は黄色信号。

余談ですが‥
政治家(議員)の選挙の世界では、自担を上げるために他担を下げる行為は頻繁に行われていて、他の立候補者を蹴落とすために有効な手段として成り立っているようです(参考書籍)↓

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推しも選挙も似たようなものなのに不思議ですね(。´・ω・)?
政界は金や色んな人の色んな思惑が絡むからでしょうか?
推し界隈なら「推しに人気者になってほしい」とか、「推しが好き、良さを広めたい」という大体みんな同じことを思っているので。

学校や会社にはない、推し界隈の優しい空気

好きのパワーは世界を優しいものにする‥というようなことが語られています。

そもそもオタクというものは、推しにもっと人気者になって欲しいという願望を持っている人が多く、世話好き体質。推しの良さを広めるためなら労力を厭(いと)いません。

人類にとって推しとは何なのか、より

普段生きている日常とは、まるで別だと著者は言います。
会社で分からないことがあって先輩に聞くと‥
・自分で調べた?
・それ前にも言ったよね?
・自分で考えて
・なんで勝手にやったの?
・・となることも多い(T_T)

しかし、推し(オタク)界隈の先輩は‥
・新規を歓迎する
・何かにつけてフォローする
・新規の子が知らない情報があれば惜しみなく提供する
・新規の子と一緒になって盛り上がる
・オタクは推しの話ができるだけで幸せという生き物
・だから新規の子も先輩もwin-win
・こうした助け合い文化こそがオタクの美徳

好きのパワーは世界を変える破壊力があるってことですね(^^)

ただし、疑問もあってちょっと前にポストしましたが、お堅い職人気質な人の場合はどうなんでしょうね?↓

正解はわからないけど、厳しいのが「愛」と思っている印象‥

学校や職場ではなく、「好きなもの」から友達になれる尊さ

「どうしてオタク友達はこんなにも心地いいのか?」
「こんな風に好きなもので繋がれる人間関係が実生活においては希少だから」

私が学生のときは「オタク」がまだまだ受け入れられていない時代でした。
ゆえに、○○オタク・オタクとつるんでいる‥というだけで微妙な空気になっていた。

学校など半強制的なコミュニティー分けから自由になれた瞬間、「大人になってよかった~」と開放感を覚えた人も少なくないはず。
自分の世界が広がっていくような高揚感と、ここでなら本当の自分を出していいんだという安堵感でものすごく身体が軽くなったのを覚えています。
心細い人生で、「こんな時間がずっと続いたらいいな‥」と夢を見させてくれるのがオタク友達の尊さ。

・・というようなことが書かれています。

私も学生時代は周囲に受け入れてもらうためにヘラヘラした自分を演じていたので、すごく共感できる内容でした。
「こんな時間がずっと続いたらいいな‥」→大好きな作品に触れているとき、オタク仲間と楽しい・好きを共有しているときに私もよく感じます(^^)
少し揚げ足をとらせてもらうと、「こんな時間がずっと続いたらいいな‥」は崩壊フラグなんですけどね‥(アニメ・漫画の見すぎかな?)。

余談:過去を振り返れば推しがいる?芸術家たちも二次創作オタク?

長年同じ推しを推し続けていると、自分の人生の記録がそのまま推しの経歴とシンクロするようになると著者は言います。
あの辛かった時は、○○なアニメを見てて△△のキャラを推していたなぁとか、高校生のときは□□マンガを読んでいて勇気づけられたなとか。思い出を振り返った時に推しがいる。

某4コマ漫画でも似たようなことが言われていて、将来の夢がコロコロ変わるのは、その時に見ていた(推していた)マンガやアニメの影響だと。

あと、歴史に名を残す芸術家たちも二次創作オタクだったんじゃないか?と著者は推理しています。
(書籍の例とは違いますが‥)たとえば、キリスト教で神を称えるうちに、または聖書を読んでいるうちに、二次創作絵画としてイエス・キリストを描いたのでは?と。
同じく、高ぶる気持ちを和歌にした平安貴族も。

そんな祖先のトンチキっぷりを考えたら、処理に余る推しへの感情をつい絵にしたり小説にしたり編みぐるみにしたりするオタクの感情も、日本の伝統芸だと胸を張れる気がします。

人類にとって推しとは何なのか、より

何かを生産しないと居ても立っても居られないられないのは、昔の人たちと変わらないってことだね

まとめ:Vtuberのキャラ設定にも、オタクの読み物としても面白い本!

・Vtuberなどのキャラ設定や立ち振る舞いの参考になる(オタクの心理を理解するという意味で)
・オタクあるあるネタなので面白い
・推しの存在で自分自身も磨かれる
・推し活は推しに迷惑をかけないのが大前提
・推しは生きる意味そのもの
・自分のためには頑張れないけど、推しのためなら全力を尽くせる

自分にとっての推しは、ある人にとってはパートナーなのかもしれないし、自分の子供なのかもしれないし、お猫様やお犬様なのかもしれないし、仕事や趣味なのかもしれない‥とも言われています。

昔はオタクを受け入れてくれない雰囲気でしたが、現在は皆がオタクになりたがっているってすごい事ですよね(^^)いい時代だ
自身も語彙力を鍛えて、もっと推し活を楽しもうと思います。

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