以前購入した左手デバイス8BitDo zero2の後継機にあたる8BitDo Micro Bluetooth Gamepadが発売されました。
旧版と比べてボタンの数が増えて便利そうなので購入!
使用感などを今まで使ってきた左手デバイスと比較しながら、絵師目線でレビューします。
主に、お絵描き用途の左手デバイスとしてのレビューになりますので、ゲーム関連のレビューはナシ。
※8BitDo Micro Bluetooth Gamepadはゲームのコントローラーにも使えるらしいです
筆者は主にPC(Windows)+液タブ+CLIPSTUDIO(クリスタ)で使っているので、iPadでのレビューはありません
・8BitDo Micro Bluetooth Gamepadとは何か?(かんたん紹介)
・旧版8BitDo zero2との比較
・8BitDo Micro Bluetooth Gamepadのメリット、デメリット+α
・設定時に苦労した部分
・今まで使ってきた左手デバイスの比較
8BitDo Micro Bluetooth Gamepadとは何か?(かんたん紹介)
イラスト用途:お絵描きソフトでお絵描きする際に、ショートカットキーを各種ボタンに割り当てて、作業の効率化をはかるもの
ゲーム用途:ゲームのコントローラー用
CYBER Gadget社から販売されているコントローラー兼、左手デバイスです。
※左手デバイスとして使用する場合は無料のソフト・アプリが必要になる(後述)
対応機種(iOS、android、Switch 3.0.0以降、Raspberry Pi、Windows、macOS、iPadOS)
※キーボードモードのみAndroid、iOS、iPadOS、macOS、Windowsに対応
<スペックや価格、購入場所など>
正式名称:不明(Amazonでは8BitDo Micro Bluetooth ゲームパッドとある)
購入場所:Amazon
値段:3690円
発売:2023年10月(輸入品は2023年8月発売)
内容物:本体・説明書・USB Type-CtoAケーブル、ストラップ
設定可能ボタン:16個
接続:Bluetooth
電池式or充電式:充電式・USB Type-CtoAケーブル
バッテリー:180mAh(約1~2時間の充電で約12時間継続稼働可能)
カラー:ブルー(他にはグリーンがある)
本体サイズ(H×W×D) mm:72.0×40.7×14.1mm
重さ:24.8g
メーカー保証:3か月
※Amazonの商品説明から
旧版8BitDo zero2との比較
※8BitDo Micro Bluetooth Gamepadだと長いので、以下、8BitDo Microとします
8BitDo zero2 | 8BitDo Micro | |
発売時期 | 不明 | 2023年8月 (※1.Amazon取り扱い) |
値段 (値段変動あり) | 2690円 | 3690円 |
カラー | ・イエロー ・ピンク ・ブルー | ・ブルー ・グリーン |
手持ち型 | 〇 | 〇 |
形状 | 丸みあり | 角がやや丸みあり |
手触り | ツルツル | サラサラ (マットな感じ) |
持ちやすさ | 〇 | ◎ |
ボタン | 12個 | 16個 |
バッテリー | 180mAh (約8~12時間、使用環境による) | 180mAh (約8~12時間、使用環境による) |
充電ケーブル | Micro USB Type-B・Type-A | USB Type-C・Type-A |
iPadで使える (※2) | △ (お絵描きソフトによる) | △ (お絵描きソフトによる) |
PC(Windows)での使用 (※3) | 〇 JoyToKeyの導入必須 | 〇 JoyToKeyの導入必須 |
※2.iPadで使うには専用アプリが必要らしいです
※3.JoyToKeyという無料のソフトのインストールが必須
筆者はProcreateというお絵描きソフトを使ったことはありませんが、iPadで使うProcreateではoptionキーやcommandキーが存在せず、割り当てられないと書かれています専用アプリを使えばProcreateでも使用できるようです(Amazonで書かれたレビュー)↓
こちらもAmazonレビューですが、iPad+クリスタで8BitDo Microが使えた例が紹介されています↓
使ってみて感じた8BitDo Micro Bluetooth Gamepadのメリット・デメリット+α
※個人の感想になります
あったらいいなと思った機能
・充電の残量メモリ
充電式→バッテリー消耗で不便になるかも?
個人的には、充電式より電池式の方が好きです。
・バッテリーの消耗で買い替えが必要になる
・充電ケーブルが無限に増えて行く
・・主にこの2点の理由で。
値段的にも、バッテリーよりボタンが先に逝くかもしれませんが‥
うちにある各種小物家電の充電器数をみてみると、10本くらいはありますね‥(^^;)
3本くらいに統一したいです。
設定時に名前が違い、苦労した(後述)
詳しくは後述していますが、PC→Bluetooth接続で苦労しました。
zero2の設定と若干違ったので。
新しい左手デバイスということで、解決方法がネット上に少ないのもデメリットになりますね‥(^^;)
R2ボタンが押しにくいかも?
上記画像の位置にあるので、押しにくいなと思いました。
筆者は使用頻度の低いキー(Enterなど)を設定して対応しています。
追記:LとL2ボタンもよく間違えて同時押ししてしまうので、その点もマイナス。
ボタンの配置や押しやすさは後述するTABMATEに軍配が上がりますね。
ただし、押しやすい位置にあるボタンは普通に押しやすいです。ボタンが硬すぎるとかもない。
手の大きい人にも使いにくいかも?
筆者は手が小さいので違和感はありませんが、手の大きい方だとボタンの押しにくさがあるかもしれません。
使用には無料アプリ、ソフトの導入が必須
PC(Windows)で使う場合は、「JoyToKey」という無料ソフトのインストールが必要になります。
さらに8BitDo Microを使う場合は、都度JoyToKeyの起動も必須。
この辺がTABMATE+クリスタと違って面倒な人がいるかもしれません(^^;)
手持ち型(左利きにも対応している)
液タブを使っているため(?)個人的に置き型の左手デバイスが使いにくかったので、ボタンが多い手持ち型の左手デバイスは使いやすいです。
※ただし、人による
あと、JoyToKeyで設定するので、右手(左利き)にも対応しているのが便利じゃないかなと思いました。
ボタンが多い
16ボタン設定できるので、同じく手持ち型の左手デバイスであるTABMATE(15ボタン)より設定できる数が多い。
※ただし、TABMATEはクリスタで4パターン切り替えて使えるので、実質は60ボタンの設定が可能
実際に設定してみたらボタンが1つ余りました。
余ったボタンはEnterキーにしました。
Enterキーは(個人的には)あまり使用頻度が多い方ではないですが、自由変形をかけた時にたまに使う。
ちなみに、8BitDo MicroはJoyToKeyを使えば無限に設定+切り替えが可能だよ
値段がそこまで高くない
同じ手持ち型だと‥
TABMATE:2023年9月の時点で4900円~
8BitDo zero2:2023年9月時点で2690円
8BitDo Micro:2023年9月時点で3690円
8BitDo Microは8BitDo zero2より1000円高いですが、TABMATEより1000円以上安い価格。
耐久性にもよりますが‥設定できるボタンの数も多いので、お得ではないでしょうか。
置き型ですが‥高級左手デバイスTourBox(24800円)と比較すると、8bitDo Microが6個買える計算になりますね
充電完了がわかりやすい
充電が満タンになるまでは赤色、満タンになったら消える仕様がわかりやすい。
旧型zero2は充電時は青色に光って、少しすると消えていましたので、充電が終わったのかどうかわからなかった‥(^^;)
充電ケーブルがUSB Type-CtoA
どの小型家電も早くUSB Type-Cになって欲しいですね(^^;)
USB Type-Cは指す方向(上下)を気にしなくていいのが助かります。
充電の残量メモリ
価格的には無理だと思いますが‥おおざっぱでも充電残量を示す機能がほしいなと思いました。
例えば・・充電残量が満タン~2/3で青色、2/3~1/3で黄色、1/3~0で赤色など。
説明書を確認すると、電力不足で赤色のランプが点滅するそうです。
バッテリーの消耗を遅らせるには、少し残っている状態で充電した方が良いそうなので‥(^^;)
※充電残量0で放置したり、充電がかなり残っている状態での充電もあまり良くないと言われています
※時々、充電残量0(放電)し、すぐ充電するのはアリ
余談:設定する時に苦労したこと~機器とPC側(Windows)の名前が違う
上記の画像のようにPCと8BitDo Microをペアリングするとき、「8BitDo Micro Bluetooth Gamepad」ではなく「Pro Controller」と出て、気づかず「接続できない‥( ;∀;)」となりました。
※ちなみに旧バージョンの8BitDo zero2はPCに「8BitDo zero2」の名前が出ます
旧型が「8BitDo zero2」と出るなら、新型も「8BitDo Micro Bluetooth Gamepad」に近い名前が出ると思うじゃないですか‥
あと、キーだからってS・D・Kの「Kモード」にすると、設定できないよね‥
正しいやり方として‥
8BitDo MicroのS・D・Kの「S」モードにする→PCのBluetooth追加画面に行く→8BitDo Microのホームボタンで電源を入れる→ペアリングボタン長押し→出てきた「Pro Controller」をクリックし接続→Bluetooth接続完了‥となるようです。
こちらのサイト様に助けられました↓
あとは、そのまま「JoyToKey」で設定するだけです。
※JoyToKeyはショートカットキーをコントローラーや左手デバイスに設定できるソフト
こんな感じで設定していきます↓
筆者はこんな感じで設定しました↓
今まで使ってきた左手デバイスの比較
左から順番に購入&使っていました。
TABMATE | 8BitDo zero2 | KD100 (旧型※) | 8BitDo Micro | |
メーカー | CLIPSTUDIO (セルシス) | CYBER Gadget | HUION (フイオン) | CYBER Gadget |
値段 | 4900円~ | 2690円 | 5099円 (購入当時の価格) | 3690円 |
置き型or手持ち型 | 手持ち型 | 手持ち型 | 置き型 | 手持ち型 |
設定できるキーの数 | 15・ホイール含む (切り替え機能で60) | 12 (切り替え機能で∞) | 20・ダイヤル含む | 16 (切り替え機能で∞) |
無線 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
充電or電池 | 電池 (単三電池) | 充電 | 充電 | 充電 |
バッテリー | 180mAh (満充電で約8~12時間使用可能) | 1200mAh (満充電で約70時間使用可能) | 180mAh (満充電で約8~12時間使用可能) | |
接続 | Bluetooth | Bluetooth | 専用レシーバー | Bluetooth |
ドライバー | クリスタ内 (クリスタ以外ではJoyToKey) | JoyToKey | HUIONドライバー | JoyToKey |
使いやすさ | ◎ (持ちやすい) | 〇 | △ | ◎ |
耐久性 | △ (2年弱で壊れた) | ? (1年使用で問題なし) | ? (1年未満使用で問題なし) | ? (購入したばかり) |
購入理由 | 当時は3500円と安かった | TABMATEの代替え機器を探していた | 置き型に興味があった | ボタンが多いから |
iPadで使える? | × | △ (専用アプリ必須・使うお絵かきアプリによる) | × (新型は使えるそうです) | △ (専用アプリ必須・使うお絵かきアプリによる) |
※KD100の旧型はBluetooth接続ではなく専用レシーバーで接続します。新型はBluetooth接続できるようです
以下に数か月~数年使ってみての、それぞれの商品に対しての一言レビューがあります。
TABMATEのレビュー↓
使いやすさは個人的にナンバーワン。耐久性に難あり(趣味程度の使用で2年未満で壊れる→電源が入らなくなった)。
3500円→4900円~に値上げになったのも痛い。耐久性がもっと高ければ4900円でも買うのですが‥(^^;)
zero2のレビュー↓
安くて便利ですが、ボタンが少ないのが難点。
とりあえず、趣味程度で1年は使えています。
旧型KD100のレビュー(旧型と新型で商品名が同じなのでご注意ください)↓
KD100の旧型と新型で値段も違いますので、ご注意ください。
新型のKD100は公式サイト価格で8799円(2023年9月時点)となっています。
筆者は新型が発売される ちょっと前に旧型KD100(在庫処分?)を安い価格で購入しました‥(T_T)
キーが多くて便利ですが、置き型左手デバイスが筆者に合わなかったのが惜しい。
置き型タイプが好きな人には良い商品だと思います。
高級左手デバイスであるTourBoxには負けるでしょうが‥。
いまの所、使いやすさはTABMATEに次ぐ2位。
耐久性によっては総合的にみて、1位になるポテンシャルを秘めている(個人の感想です)。
耐久性によっては買い続けたい左手デバイスです(^^)
今後、もっと使いやすくて、コスパのいい左手デバイスが出ない限りは。
追記:充電ローテーション用に2台目を購入
絵を描いている途中で充電がなくなるのがイヤだったので2台目を購入。
青の充電がなくなったら緑を使い、緑の充電がなくなったら青を使うというローテーション用です。
※片方を使っているときは、もう一方を充電する
注意としては、片方使って片方充電する形を取る場合、JoyToKeyの設定の「JoyStick2」にまったく同じ設定をしなくてはなりません。
充電時は両方の電源が入っている状態なので、2つのデバイスを識別するためだと思われます。
値段も少し安くなって来たので、2台目の導入もオススメです。
筆者は3180円+ポイント還元で実質3000円ちょっとで2台目を購入しています。
※ちなみに楽天お買い物マラソンの時に購入しています
緑も中々いい色ですね(^^)
まとめ:手持ち型の左手デバイスの中では良い商品
・充電式
・2023年9月時点では購入者が少ない(トラブル時に情報が少ない)
・ボタンが多いので余裕で足りる
・お絵かきアプリによってはiPadでも使える
・値段がお手頃
・USB Type-CtoA
旧型のzero2から値段は1000円ほど上がりましたが、ボタンが12個→16個に増えて、USB Type-CtoAになったのが特に良かった(^^)
あとは、耐久性がどの程度か‥。
8BitDo Microが気になる方はチェックしてみて下さい↓
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