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イラストのSNS・ブログ運営に生かせる考え方か?【ドリルを売るには穴を売れ】

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イラストやブログ運営に生かせるかなぁと思い、初心者向けマーケティング本「ドリルを売るには穴を売れ」を読んでみました。
今までマーケティング書籍は何冊か読んできたので目新しい情報は少なかったんですが、特に勉強になった部分のみを「ブログ運営」や「イラストSNS運営」の方向性という観点でみつつ紹介します。

こちらの本はマーケティング初心者向けの書籍なので、マーケティング中級者以上の方は学べるものが少ないと思います。
※架空のストーリーをからめて描かれているので、初心者には向いていると思います

この書籍で紹介すること

・書籍内で紹介されているマーケティングストーリーの概要
・モノを作る&売る上で必要な考え方「自己欲求、社会欲求、生存欲求」
・本気のマーケターはこんな事までやるんだ!?と思った内容
・安売り厳禁な理由
・「高級、手軽、密着」思考は一貫性が大事
・マーケティングを成功させるのに必要なもの

この記事は書籍のネタバレを含みます。

目次

書籍内で紹介されているマーケティングストーリーの概要

・未経験マーケター売多真子(うれた・まこ)の成長物語
・真子は大手旅行代理店出身でマーケティングに憧れて広岡商事に転職した
・真子は経営が傾いているイタリアンレストランの再建を広岡社長から任される
・真子のいとこである売れっ子コンサルタント売多勝(うれた・まさる)に助言をもらいつつ行動していく
・イタリアンレストラン従業員との対立や協力をしつつ、見事にレストランの経営を立て直す

こんな内容でした。
このストーリーは著者である佐藤義典氏(コンサルティング会社ストラテジー&タクティクス株式会社代表)の経験談も含まれているそうです。

王道ですが、「助言する者(メンター)」「理解者」「敵対する者」がいて主人公が成長する‥というような物語。

モノを作る&売る上では「自己欲求、社会欲求、生存欲求」のどれかに属そう!

絵やブログが評価されないリスクを少しでも避けるためには、人間なら誰でも持っている3つの欲求に沿ってモノを作る必要があると言われています。

・自己欲求
・社会欲求
・生存欲求

<絵・ブログを例にした場合>

欲求の内容欲求の例
自己欲求自己の成長・もっと上達したい
・オリジナリティを出したい
・クオリティを上げたい
社会欲求他人に良く思われたい・チヤホヤされたい
・もっと評価されたい
生存欲求肉体的な快楽・健康に気を付けたい
・腰痛、肩こり、眼精疲労を予防したい
・収益化したい

※ちなみに上記3つは著者が「ERG理論」というものをアレンジしたそうです

人間の三大欲求(食欲・睡眠欲・性欲)とは、また違うんだね

イラストやブログなど、何かコンテンツを作るなら上記3つに沿った内容+宣伝が売れる秘訣ということ。
※コンテンツとは中身のこと、動画・ブログなど色んなものを指す
例として‥
・自己欲求→このノウハウを使えば最速で上達します
・社会欲求→こういう情報を知っていれば、周りから尊敬されます
・生存欲求→○○をすれば体の負担が減ります
など。

あと、顧客は自分が得られる価値>自分が支払う対価(お金や手間、時間)→買う‥ということになる。
マーケティングは上記の不等号を維持拡大すること。

絵だったら閲覧者が好きそうな絵を提供し、ブログ(特化ブログ)なら自分の読者が知りたい話題を記事にする必要がある。
自分の描きたいものだけではダメということ。

例‥
絵の場合:メイン閲覧者がアニメや漫画が好きな男性
最近流行っている男性向けのアニメや漫画作品の絵を描く、長寿版権のアニメや漫画作品の絵を描く

イラストの描き方特化ブログの場合:メイン読者がデジタルイラストを描きたい初心者
お絵描きソフトの使い方、描き方のコツ、収益化の流れなどを記事にする

ただし、自分(提供者)が得意・好きなジャンルじゃないと続かないので、バランスが大事です

自分の得意・好きなジャンルから閲覧者(読者)に需要がありそうなものを選ぶという感じだね

上記の似たような理論は、他のマーケティング書籍でも言われています↓

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こちらの本も分かりやすく、架空のストーリー付きなので初心者でも楽しんで読めると思います。

本気のマーケターは「こんな事までやるんだ!?」と思った内容

ストーリー編では主人公の売多真子がイタリアンレストランについて素人だったため、イタリアのシチリアまで行って本場の料理を観察・研究していました。
イタリアのことを知らずにイタリアンレストランの運営なんてできないと。

やっぱり「行動力」は大事だね

いつも頭を悩ます「見込み客をどのように調査するか?」問題
・読んでいる雑誌
・持っている車のタイプ
・外食や映画に行く回数
・・などから類推することになると言われています。
よくある一見関係なさそうなアンケートにはこういう意図があったんですね(^^;)

マーケティングとは、人口統計など数字で分析できる左脳的な情報と人間の心理や行動などの右脳的な情報を組み合わせて、顧客に1歩1歩近づいていくという知的かつ泥臭い仕事

ドリルを売るには穴を売れより

読んだだけで「ウェッ‥」となる内容ですね。

私もそうですが、大体の人はここまでしないので、成功している人はごく少ないように見えるってことですね

絵やブログに当てはめて考えるなら閲覧者(読者)の傾向を調べること。
・アナリティクスでの解析(閲覧者のデータを調べる)
・ヤフー知恵袋などで自ジャンルの人々が抱えてる悩みを知る
・SNSで自分のメインジャンルの方々をフォローし、傾向を調べる
・コンテンツ(動画、SNS、ブログなど)を持っている方はコメントを募集する
・・という感じでしょうか。

得られるデータ↓
・性別
・年齢
・職業
・どんな悩みを抱えている?
・どんな言葉が刺さる?
・見込み層なら誰でも知っていることって何?
・見込み層の間で流行っている言葉は?
・メインジャンルの他に関心のあることは?

自身の体感では、言葉選びがかなり重要だと感じました。
小難しい内容やお堅い言葉をマンガやアニメなどで使われているセリフやワンシーンに言い換えると反応が良かったので。
やはり馴染みのある言葉の方が伝わりやすかったり、共感を得やすいですね(^^)

「高級、手軽、密着」思考は一貫性が大事

競合に勝つためには「この商品は自分の所にしかない!」という差別化をする必要があります。
差別化は主に3つに分かれています。
・手軽軸
・商品軸
・密着軸
※商品軸=高級、密着軸=なじみある

<手軽軸>
・早い、安い、便利などを提供
・品質は最高ではないが、そこそこ満足いくもの
・機械などを入れて効率を重視する
・飲食店だとファーストフードなどが当たる

<商品軸>
・最高品質の商品やサービス
・値段は高く、早くもない
・職人や開発部門が権力を持っている可能性が高い
・飲食店だと高級料亭などが当たる

<密着軸>
・自分好みのものや雰囲気を提供してくれる
・早くも安くも品質が最高でもない
・接客系や営業部門が権力を持っている可能性が高い
・飲食店だと、なじみの居酒屋などが当たる

手軽軸は価格や時短重視、商品軸は自分へのご褒美や大切な人へのプレゼント、密着軸は相談したい人向けって感じかな?

書籍には書かれていませんでしたが、オーダーメイド品なんかは商品軸+密着軸って感じなのかな?

どこかの記事で読みましたが‥オーダーメイド品は高級路線だけじゃなく、材料を極限まで削って家具を予算内で安く製作してもらっている事例もあったので「商品軸+密着軸」でも高級とは限らないですね。

あと、手軽軸の注意点としては、いくら安いからといって品質の悪いものを提供しないことと書かれています。
飲食店を例にすると、いくら安くても美味しくないものを食べたくないですしね‥(^^;)
おなじ理由で、商品軸で料理が最高に美味しくても接客の態度が悪かったら「あの店には二度と行きたくない!」ってなりますね。

手軽軸なら手軽で、商品軸なら商品で、密着軸なら密着で一貫していることが大事。ただし、主力軸以外でも ある程度の品質が必須。
書籍で紹介されていたダメな例として、商品軸で差別化しようとしている飲食店なのに割引クーポンを出すなど。
商品で勝負するなら商品で戦うこと(安さを出さない)。中途半端だと誰にも買われなくなる。
クーポンを出すにしても「5枚集めると当店オリジナルデザート1つプレゼント」などが良いとされています。
デザートのサンプリングになるメリットもある。

食べてみて美味しかったら、次からはお金を出して注文してもらえるってことだね

ゲームなどでも「売り」部分が分散しすぎて、爆死(全然売れ行きが悪い)しているものがいくつもありますしね(^^;)
ただ、予算内にはなりますが、色々と試してみるのはいいことだと思います。

3つのタイプをブログ運営や絵に当てはめてみると‥?(個人的な感想)

・手軽軸
・商品軸
・密着軸

前述している3つの差別化をブログ運営やイラストSNS運用に当てはめて考えてみました(ただし、個人の感想です)。

<手軽軸>
・万人向けコンテンツ
・とにかく「安く、短時間で、ちょっとの手間で○○できる」などのメリットを全面的に出す
・現在ならAIを活用して、そこそこのクオリティのものを大量に作る(ただし、ルールは守ること)
※コンテンツとは中身のこと、動画・ブログ・メルマガなど色んなものを指す

<商品軸>
・ある程度は人を選ぶコンテンツ
・お金よりしっかりしたモノ(技術)、確実なモノ(技術)が欲しい人向け
・他人が真似できない唯一無二のコンテンツを作る
・コンテンツの質には徹底的にこだわる

<密着軸>
・人を選ぶコンテンツ
・ターゲットを絞って、ターゲットが必要な情報(コンテンツ)だけを提供
・ターゲット層の情報リサーチが大変
・リサーチが成功したなら、中身が少なくてもOK
※ターゲットとは、設定した層のこと(例:10代の学生、30代のマンガ好きな男性など)

3つの軸を「イラスト描き方ブログ」の運営を想定して考える

※方向性ごちゃ混ぜで書き出しています
※目的は収益アップ、手段が集客とします

<手軽軸>
・誰でも簡単にできる見栄えがするテクニック集
・タダ~数千円ほどで効率的になるアプリやツール、動画を紹介
・合法的に無料AIアプリを使い、時短&クオリティアップを目指す

<商品軸>
・自分が受けた有料講座や使っている道具を紹介し、アフェリエイト
・有料&ハイスペックなAIアプリの活用方法(ただし、合法であること)
・ブログでイラスト関係の商材を販売

<密着軸>
・イラストで収益化する方法をサポート(有料)
・読者はどんなタイプの絵が描きたいのか徹底的にリサーチする
※アニメ絵・ゆるキャラ・ストックイラスト系で方向性が変わるため

ブログ運営で「商品軸」って中々想像ができない‥(^^;)
「密着軸」もブログを窓口にしてコンサルしているようなものですしね。

ここまで書いて思ったのが、ブログ運営と商品・サービスのマーケティングは少し違うのかな?とも思いました。
手軽軸→商品軸・密着軸のルートを通るのが王道なのかなと。

前述している「沈黙のWebマーケティング」や「ブログで5億円稼いだ方法」では、最初はSNS向け(バズ狙い)に読者に役立つ情報を提供せよと言っていますし。
※バズとは、自分のコンテンツがSNSなどで拡散されて大勢の人に知ってもらえること

最初から「商品軸」「密着軸」=売り込む?へ行くのは危険なんじゃないかなと‥

「まずは与える」という考え方は体感的にも合っているような気がします。
専門的な話になってしまいますが、このブログのドメインも何度かのバズを経験して強くなりましたし(はてなブログ時代のバズです)。
※商品を売り込むための記事やツイートはバズが起こりにくく、面白い・役立つ・癒される・共感する情報がバズりやすい

ちなみに上記2つの書籍では、読者に役立つ情報でバズらせる→ドメインを強くする→強くなったドメインは検索上位しやすくなる→成約記事(売り込む記事)も上位表示されやすい→収益アップ・・という流れでした。

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3つの軸をイラスト運営に当てはめて考えてみる(オススメ!)

※イラストはSNSに投稿することを想定しています
※目的は評価をもらう・認知度を高める、手段はバズる・ターゲット層の人に見てもらう

実際に書き出してみて気づいたのが、ブログの運営を想定するなら3つの軸の考え方は活用の仕方が難しいですが、イラストのSNS運用なら相性がいいかもしれません(^^)

<手軽軸>
・ゆる絵(手間がそれほどかからない絵)で、4コマ漫画などを高頻度でアップする
・現在放映中のアニメイラストをソコソコのクオリティで頻繁にアップする
・ただし、最低限伝わるレベルのクオリティであること

<商品軸>
・ソシャゲなどのハイクオリティ絵を1週間に1回くらいアップする
・クオリティが高く、読み切りレベルの漫画を月に1回くらいアップする
・目が肥えている閲覧者向けなので、質にこだわる

<密着軸>
・自分が描く予定のジャンルに興味がある人(ターゲット)と相互関係になる
・自分の絵や漫画のファンを増やす
・クオリティはソコソコで、投稿頻度も高くなくてOK

ブログ運営と違って、創作などのイラストには3つの差別化戦略の考え方は使えそうです。
イラストや漫画界隈を観察すると、実際に3つのタイプに分かれていますしね。

ただし、どの戦略も一長一短なので、自分に合った戦略を見つけるために試行錯誤が必須だと感じました

それぞれの戦略を取っている絵師さんを紹介します。

◎手軽軸→ゆる絵・ゆる漫画を中心に描く絵師、流行ものを高頻度で描く
絵師さんの例

うのきさん:毎日あるある系のゆるい漫画・絵・GIFアニメを投稿している。
ご本人の話によると最初は手間のかかるハイクオリティな絵(商品軸?)を描いていたそうですが、絵師として食べていくために絵柄を研究して、ゆる絵に変えたとか。
書籍の挿絵、CMなどで活躍中。

しろやぎ秋吾さん:読者の体験談などを元に、ゆるい絵柄でほぼ毎日4コマ~数コマ漫画を投稿している。
Yahoo!ニュースにも時々取り上げられている。

◎商品軸→ソシャゲやゲームイラストをを中心に描く絵師
絵師さんの例

さいとうなおきさん:ゲームイラスト・グッズイラストなどを中心に描いているイラストレーターさん、Twitterにはあまり絵を投稿していませんが、ご自身のYouTubeチャンネルに使う絵は週に1~2枚は描いている様子。
仕事の絵も動画用の絵も休まず描いていてすごい。

こげどんぼ*さん:イラストレーターと漫画家を兼ね備えている絵師さん。秋葉原のポスターも描いたことがあるのだとか。
AIなど新しい技術を真っ先に使う姿勢がすばらしい(育児中のため?更新頻度は低めのようです)

◎密着軸→マイナー漫画、オリジナルやゲームキャラ、フェチに特化した絵を中心に描く絵師
絵師さんの例

よむさん:フェチに特化した絵師さん、オリジナル漫画も描かれているようです(すでにクオリティも高いので商品軸も混ざっているかも?)
人間の三大欲求(恋愛・エロ)に特化させると強いというお手本。

おぱんちゅうさぎさん:1週間に1回ほどの頻度で、おぱんちゅうさぎ(オリジナルキャラ)の2コマ漫画を投稿しています。
可愛い&可哀そうな展開で、おぱんちゅうさぎのファンが多数いる。LINEスタンプやグッズなども展開しているようです。セリフではなく絵だけで状況や感情を伝える技術がすごい。

ヤツカさん:ときめきメモリアル4の大倉都子というキャラを何年も描き続けている絵師さん。
ときメモにハマっていた時代から見ていましたが、キャラ愛がすごい。イラストは主にpixivに投稿しているようです。

どの人達も強く(上手く・認知度が高まるように)なってくると、スピードとクオリティ、アイディア力がアップして3つの差別化が意味をなさなくなっていますが、最初の弱い時期は1つの方向性に絞った方がいいと思います。
色んな「軸」が混ざっていると誰にも刺さらないし、オールラウンダーな強者に勝てない。

迷いますし、いま持っているものを手放すのは惜しいですが「自分はどの軸を選ぶのか?」決めなければなりませんね

イラスト運営に関して個人的に思った それぞれの軸のメリット・デメリットも書き出してみました↓

メリットデメリット
手軽軸・頻繁にアップするので覚えてもらいやすい
・流行ものはバズが起こりやすい
・一般人~プロまで多くの人に見てもらえる可能性が高い
・クオリティはソコソコでOK
・爆死しても更新頻度でカバーできる
・ほぼ毎日の作業になるので大変
・漫画だとネタ探しが大変
・絵のクオリティを上げる練習がしにくい
(時間がないため)
・流行りを追いかけるのが大変
商品軸・目が肥えた人にも高評価をもらえる
・絵のクオリティを上げる試行錯誤がしやすい
・漫画のストーリーなども試行錯誤がしやすい
・作る(描く)のに時間がかかる
・露出頻度が下がるので、認知度を上げるのが難しい
・爆死(失敗)するとダメージがデカい
・常にハイクオリティが要求される
密着軸・常に一定の評価がもらえる可能性が高い
(タグを付けるとジャンルのファンに検索してもらえるため)
・爆死率が低い
・ファンの間では有名になれる
・クオリティはそこまで求められない
・2次創作なら長寿系が有利
・リサーチが大変
・ファンが付くまで大変
・他ジャンルを投稿できない
(アカウントを分けるなら可)
・マイナージャンルだとバズが起こりにくい
・オリジナルなら人間の三大欲求(フェチなど)を追求する必要がある
・爆死率は低いが、マイナージャンルだと評価が頭打ちになる可能性もある

どれが良い悪いではなく、どの戦略も一長一短です。
全部やってみて自分に合った戦略を選んだ方がよさそうですね(^^;)
前の方でも書いていますが、絵に関して強く(上手く・認知度が高く)なってくると3つの分類が意味をなさなくなるようですし。

ちなみに自身は、創作絵師をやってみて「商品軸には向いていないなぁ‥」と最近思いはじめたので方向転換予定です

イラストの方向性で悩んでいる方は、色々手を出してみて上記のように自分で書き出してみると、頭が整理されていいかもしれません(^^)
後の方でも書いていますが、自分で色々やってみることは本当に泥臭い作業です。

新規参入のチャンスは、どこに転がっている?→泥臭いリサーチが必須

ある業界でどこかの軸がぽっかり抜けていたら、それは新規参入のチャンスだといえる。
例えば、焼肉のチェーンの牛角がそうだ。
それまで、「手軽に食べられて結構おいしい」という手軽軸の焼肉店というのはあまり存在しなかった。
そこにチェーン化して一気に参入して成功したわけだ。

ドリルを売るには穴を売れより

ブログ運営やSNSでのイラスト運用に例えると「需要があるけど、供給が少ない」穴場ジャンルを探せということですね。

ガッカリさせるようで申し訳ないですが、穴場ジャンルを探すのは面倒で泥臭い作業です

・描いて(書いて)投稿
・周りからの反応みて継続か方向転換か判断
・選んだ軸によっては最高品質を維持

出してみないと分からない所が多いから、穴場ジャンル探しは大変そうだね、時間も無限ではないし

SNSでのイラスト運用なら‥
①需要が多く供給の少ない長寿版権(キャラ)を描く
②需要が多く供給の少ない性癖(フェチ)に特化したイラストを描く
※性癖はエロ系以外でもあります、たとえば猫のお腹とか特定の部位にフェチ(癒し)を感じる人もいる、あと絵ではないですが、自分の愛犬の眉間の匂いが好きだと言っている飼い主もいました
・・この2点を意識する。
長寿版権と指定したのは、流行・トレンド版権だと評価が長続きしないという理由からです。
※ただし、手軽軸戦略を採用し、高頻度で投稿するならアリ

私の経験談になりますが、pixivでイラストを投稿していたころ、特定の長寿版権キャラ(需要は多いのに供給は少ない)を投稿するだけで閲覧数は少ないのに評価やブックマークが異常に増えてランキング入りするという現象が起きました。
この時の画力は今の2/3くらいだったと思いますが、この結果です。

あと、R-18系のイラストも投稿していたんですが、フェチに特化したイラストを投稿すると、また閲覧数は少ないのに評価やブックマークが異常に増えるという現象も起きました。
このジャンルも需要は多いのに供給は少ない、または熱心なファンがいるジャンルです。

R-18系の一部の例を紹介すると、〇っぱいは需要・供給過多ですが、足の裏とかは需要は多いのに供給は少なかったりする(足裏フェチは結構いますよ!)

ここでも差別化した上で「ある程度の画力は必要」だよね

色んなジャンルを描いて投稿してみる手間はありますが、「どのジャンルなら成功しやすいか?」+「続けていけそうか?」の方向性が見えてくると思います。
逆にブログだと、雑記ブログから始めて自分の得意なジャンルの中で需要のあるものを探す→そのデータをもとに特化ブログを作る‥という方法も取れますね。

穴場ジャンル探しは、本当に手ががかかって大変な作業ですが、お宝探しみたいな楽しさもあります。
自分の頭で考える力がアップなど得られるものも大きいですしね。

余談:ムチャな安売りより、リピーターを狙う

価格競争は買い手には副音だが、売り手には疲弊をもたらす。
賃金カット、長時間労働、中国への生産移転など、そこで働く従業員にあまりいいことは起きない。
買い手も売り手も幸せでなければならないと思うし、そうでなければその関係は長続きしない。
だから、価格以外の要因で差別化を行った方が良い

ドリルを売るには穴を売れより

手軽軸を選択する場合も利益が出る「範囲」を考えなければならないということですね

先行投資として、最初に無料~格安→良かったら通常価格でも買ってもらえると考えているなら最初の赤字はアリだけどね

つまり、リピーターさん(あなた、又はあなたの商品のファン)が付けばマーケティングは成功しているとも言える。
重要なのは価格ではなく、お客様の期待値を超えていること

手軽軸だったら「値段の割には良い商品だな‥」という微妙なラインかな?

密着軸なら「ムリな予算内でより良い商品選びの手助けをしてもらえた!」‥とかもですね

ただし、お客様がモンスターカスタマーというパターンもあるので注意すること。
モンスターカスタマーを相手にするのは時間も金銭も気力も使うので、売り手が一方的に損をする可能性が高い。

モンスターカスタマーを初見で見抜く一例としては‥
・購入前に商品説明をよく読んでいない、聞いていない
・最低限のリテラシーがない(法律的にグレーな要求をしてくる)
・根拠のない値引きを要求してくる
・メルカリやココナラなどのネット取引の場合、低い評価が多い
・・などですね。

実際の自身の体験談も含まれていますが、一方的な損を被りたくないなら、こういうタイプのお客さんは避けた方が無難です(^^;)
(できるだけ相手に恥をかかせずに)お断りする勇気が必要。

お客さんは「ドリルじゃなくて穴が欲しい」→目的と手段の確認

実際に売っているのは商品・サービスだが、「何を売るのか?」の質問には「どんな価値を提供するのか?」に答えられなければならないという事が書かれています。
たとえば、書籍のタイトルにもある「ドリルを売るには穴を売れ」は、お客さんはドリルが欲しいんじゃなくて、穴を空けるための「道具」が欲しいと思っている。
つまり、穴を空けれるものなら何でもいいと思っている。または穴を空けてくれるサービスでもいいのかもしれません。

上記を頭に入れた上で‥
・値段
・使いやすさ
・失敗しない
・汎用性が高い
・・などの差別化を行う。

買い手側のときは分かっていても、売り手側になるとすっかり忘れてしまうよね‥

イラストのSNS運用で考えてみると、閲覧者は別に絵がみたいわけではないのかもしれない。
・ただ好きなキャラをみたい(フィギュアなどでも代用できる)
・自分の推しキャラのファンと、やり取りしたい(仲間をみつけたい)
・癒されたい(動物でも代用できる可能性がある)
・イケてる絵を皆に知ってもらいたい(宣伝したい)
・単純に描き手のファン
・・などと思っているのかもしれません。
多くの閲覧者(お客さん)はどう思っているかをリサーチ&察知して、提供できる絵師がマーケティングが上手い絵師ということになる。
画力はイマイチだけど、売れている絵師さんはこういう仕組みである可能性が高いです。

ブログ運営にも似たようなことが言えるかもしれません。
たとえば、株投資ブログの読者は「資産運用をしたい」というより「将来、お金に困らない生活がしたい」「お金に強くなりたい」などと思っているのかもしれません。

読者や閲覧者の奥にある内なる動機を知るには、前述している泥臭い作業が必要になります。
読者や閲覧者が自分の動機に気づいていない場合もあるので、さらに難しい作業ですね。

私もですが、言語化はできないけど「この人の絵(漫画)好き!・惹かれるな‥」と直感で思うことがよくあります

ふだん文章を書かない人達・議論する機会がない人達はもっと言語化が下手だと思うのでリサーチが大変というのはあると思います(^^;)

余談:マーケティング観点から見る「吉野家の牛丼」

マーケティングには4Pという概念が存在するそうです。
①Product(製品・サービス)
②Promotion(広告・販促)
③Place(流通・チャネル・場所)
④Price(価格)

マーケティングで重要なのは一貫性だ。
吉野屋の牛丼がいいか悪いか、それだけでは決められない。あの価格で、駅前で、あのスピードで提供されるからいいのだ。
一貫性があれば4Pは相互に絡み合って大きな力となる。
(中略)
提供する価値、ターゲット、顧客、差別化戦略、4Pの全てが美しく整合するのが良いマーケティング。

ドリルを売るには穴を売れより

吉野家もそうですが「マクドナルド」なども立地にはこだわっていると聞きますし、そこまで考えられているんだなぁ‥と勉強になりました

ほかにも書籍には「東京ディズニーランド」のマーケティングの話にも触れられているけど、勉強になるね

あと、さらに飲食店のマーケティングだと、
・料理の名前
・内装
・スタッフの制服
・テーブルクロスの色
・・などお客様に見えるものには徹底的にこだわれ(一貫性を持たせろ)と言われています。
高級フランス料理店なら‥
・料理の名前→フランス語(+店によっては料理の写真)
・内装→フランス風
・スタッフの制服→フランス風
・テーブルクロスの色→フランス風の色

クリエイティブの世界だけじゃなく、マーケティングの世界も職人技ですね(^^)

まとめ:売るために必要なものは「差別化・一貫性・泥臭い試行錯誤」

・自分のコンテンツは手軽軸、商品軸、密着軸で差別化する
・良いマーケティングとは一貫性があること
・新規参入と顧客リサーチは泥臭くて面倒な作業である
・ムチャな安売りをせず、リピーターが付くことを目指す
・お客さんの内なる動機を知る

ブログの運用より、イラストのSNS運用に役立ちそうな内容でした(^^)
イラストを描いてSNS運用しようと思っている方々にオススメできる書籍です。

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