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時間・お金が足りないと感じると、知的障害の境目レベルまで知能が下がることが恐ろしい

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働きながら創作をやっていると、いつも時間がないので「時間を作るヒントが得られるかも?」と思い、下記の書籍を読んでみました。
結論をいうと、時間を作るためのヒントは得られませんでしたが、時間の欠乏(時欠)とお金の欠乏(金欠)が似ていることが面白かった。
※注意として、時間を失う事例や失ったことへの悪影響は紹介されていますが、時間を得られるヒントは ほぼ書かれていません

いつも「時間がない」あなたに~欠乏の行動経済学は、「時間管理術系の本」や「シングルタスク関係の書籍」をある程度読んでいる方は、目新しい情報はないかもしれません。

しかし、お金(時間)が常にない人が何を考えているのか分かる=貧困問題は根深い・・ということが理解できると思います

その中で、特におもしろかった・興味深かったエピソードや、ためになった話などを紹介します。

この書籍がオススメな人

・貧困と無縁な中流階級以上の人
・お金はあるけど、時間がない人

この記事に書いてあること

・なぜ、時間やお金がないと判断力が低下するのか?
・1つの集中力を上げて、ほかを疎かにする「欠乏」とは何か?
・SNSやブログでやさしく、わかりやすく発信することの重要性
・問題は本人ではなく、負荷がかかっている環境にある?
・「借金」と「時間の先送り」の関係性
・熟練者がスランプに陥る(おちいる)心理
・仕事上の余裕(スラック)は、ぜいたくなのか?

Amazonのレビューでも書かれていましたが‥書籍は、まわりくどい言い回しが多いので、書籍を購入して読むのはあまりオススメしません(^^;)

目次

なぜ、時間やお金がないと判断力が低下するのか?

書籍では、「欠乏」という言葉がよく出てきます。

つまり、自分の中で何かが欠乏していると、欠乏していることに意識を持っていかれ、他のことが疎か(おろそか)になってしまう。
さらに、1つのことに集中しすぎて、他のことが疎かになる現象は「トンネリング」と言われていました。
※トンネル内では見えるものが限られている現象から

例として、ダイエット中の人が紹介されています。

甘い物が大好きなダイエット中の人が自宅仕事をしているときに、美味しそうなケーキやドーナッツを目の前に置いたらどうなるか?

これは集中できん‥

遊んでいる時ならまだしも、「自宅で仕事中」(忍耐が必要な場合)っていうのが更にね‥

ダイエット中の人にとっては「食べ物」が欠乏している状態。
仕事をしているのに、ケーキやドーナッツが気になって集中できなくなる。
食べ物のことばかり考えてしまう結果、仕事の効率が落ちる。

このダイエット中の人に対する食べ物の欠乏が「時間」や「お金」の欠乏にも置き換えれる‥というのが書籍の主な内容です。

貧困を抜け出すのが難しい理由がわかる~欠乏しすぎると自制が効かなくなる罠

じつは私自身が倹約のひとなので‥
「なぜ貧困を抜け出すのが難しいのか?」
「なぜ稼ぎが多くても借金を重ねてしまうのか?」
・・が分からなかった。
しかし、あとに紹介する「お金」を「時間」に置き換える考え方には共感させられました(^^;)

こちらのスイッチという書籍にも書かれていましたが、人は我慢しすぎると自制するのが難しくなるそうです。
※スイッチでは、自制心のことをセルフコントロールと呼んでいます

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トラブル続きで忙しい仕事を終えて、家に帰宅した父親がいつもなら怒らないこと(理不尽なこと)で子供を怒鳴ってしまう。これが自制心の欠乏。

よくある、仕事が忙しくてイライラしている状態だね

では、貧困層のお金の欠乏に置き換えたらどうなるか?
少ない稼ぎから、生活必需品(食費・日用品・光熱費)や貯金の連続‥ちょっと目を奪われた高額な品物を衝動買いしてしまう。
今までの貯金がパーになります。

自由に使えるお金がなく(少なく)、節制つづきだと爆発してしまう‥貧困に打ち勝つのは難易度が高いですね

不景気や物価高になるほど、節制(ガマン)がつづき、衝動買いという爆発をしてしまう。

あとで紹介する貧困層ほど悪い借金を重ねてしまう心理とかけ合わせると、貧困層が貧困を抜け出すのが難しい理由がより理解できます。

さらに、富裕層には わからない貧困層の心理を深堀して考える

書籍では、自分の車の修理費用が発生したとき、「貧困層」と「富裕層」でどんな変化があるのか?の話がされていました。
車の修理代が300ドル(約3万円と仮定)のときは、貧困層も富裕層も判断力や自制能力に変化なし。
しかし、車の修理代が3000ドル(約30万円と仮定)になった途端、貧困層の判断力や自制能力がガタ落ちした。
・どこから金を捻出するか?
・クレジットカードが使えるのか?
・借金が増えるのか?
・生命保険を解約した方がいいか?
・・など心配事(大変な金策)が増えるため、たとえば、車の修理費以外の判断力や処理能力(仕事上の判断や処理能力)が落ちたりする。
※書籍では、車の修理費の問題後、両者に短期記憶を試すテストや引っかけ問題を出し、成績を比べていました、貧困層の成績は急落

開かれているアプリケーションが多すぎて動作が遅くなるパソコンと同じように、貧しい人達は処理能力の一部が他で使われているために能力が劣っているように見えるそうです。
IQ(知能指数)で言ったら、知的障害との境目にまで下がると言われています。

一般には、お金の問題さえなければ、富裕層も貧困層も頭の良し悪しは、ほぼ変わらないということだね

多少の能力の差はあるにせよ、大部分は「欠乏」が人の能力を低下させているという事ですね

・頭が悪いから貧困になる:
・貧困になったから頭が悪くなる:

お金を「仕事」に置き換えると‥
マルチタスクは生産性も充実感も下げてしまうと言われています↓

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処理能力に負荷がかかる→衝動を抑えるのが難しくなる→どこかで発散しなくてはならない(衝動買い・八つ当たり・犯罪など)ので貧困問題は根深すぎるなと思いました。

欠乏を減らすには、できるだけシングルタスクでいられるような状況を作り出すしかない。
・仕事の負荷を減らす→転職または起業
・あらかじめ時間を決める→〇時~△時までコレをやるなど、タイムスケジュールを決めて動く
・お金を減らさない、ムダにしない→生活保護、倹約(本当に欲しいものしか買わない)、不労所得を持つ
・プライベートを充実させる→嫌いな人と無理に付き合わない、自分を抑えすぎない
・何も考えない時間を作る→瞑想(めいそう・ぼんやりする)する時間を作る、自制心を解放する(自分が本当に好きなことをする)時間を作る
・・個人的にはこのような方法が浮かびました。

とくに「転職」はオススメです(^^)
私も転職したことで、シングルタスクでいられる時間が増えたので。

余談ですが‥お金持ちはよく、他人を「叱る」より他人から「去る」方を選びますが、自分の自制力や処理能力に負荷をかけないためなんですね‥(^^;)

ただし、「欠乏」にも利点がある?

欠乏にはデメリットが多いですが、メリットもあります。

時間が足りない人、お金が足りない人のメリット・デメリット

メリットデメリット
時間が足りない人・締め切り前などには異常なほどの集中力を発揮できる→仕事が早くなる・集中していること以外の能力低下
・将来を見通した考えができない(最初から効率を求めてしまう)
・先送り癖がつく
失敗を怖がる
お金が足りない人・尺度を測るエキスパートであり、モノの価値を測るのが上手くなる・頻繁にトレードオフが発生して消耗する
・将来を見通した投資ができない
・先送り=借金癖
・判断力が低下するため、詐欺などの被害に遭いやすい
失敗を怖がる

※トレードオフとは、何かを得るために、別の何かを諦める行為、人間は1日に判断できる回数が限られていることからトレードオフが発生すると脳が疲れやすくなる

時間がない・お金がない学生を例に出すと‥

<メリット>
・時間に対する集中力→夏休み終わり2日前に宿題を猛スピードで片付ける学生
・モノの価値を測るエキスパート→学生時代はお金がないので、高額商品を買うさいに、何時間も比較商品を調べる→より賢明な選択ができる

<デメリット>
・集中していること以外は疎か→宿題を終わらせることに集中しているので、宿題の答えが合っているかどうかに意識が向かない(再提出をくらうかも?)
・頻繁にトレードオフが発生して脳が消耗する→選択マヒになりやすい、自制心にも負荷がかかる

失敗の科学では、飛行機の車輪問題を処理することに集中しすぎた機長が燃料切れに気づかず、墜落事故を起こしていましたが、これも同じことですね↓

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ただし、余裕(スラック)があると大多数のひとは‥
・時間に余裕がある→サボっちゃう
・お金に余裕がある→ムダ使いしてしまう

トータル的には欠乏は損(代償をともなう)ですが、一長一短な部分もあり、人間って難しいですね‥(^^;)

倹約(本当に欲しいモノのみ絶対に買う)の大事さが分かるね

個人的には欠乏のせいで「失敗を怖がる」って部分が1番のデメリットですね

やってみないと、失敗もしないけど成功率も0なので‥(^^;)

モノの尺度に関する深堀り

尺度を測るに関しては「決定力」という書籍にも書かれていました。
①:1つ1000円の高級弁当を買う?
②:買わない?

選択肢を1つ増やしてやると‥
③:1つ500円の普通の弁当と飲み物100円とデザート400円を買う?

※尺度を測る→1000円の価値をべつの物に置き換えて考えること

より賢明な選択ができますね(^^)

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スラックがあってトレードオフがないということは、物の価値を測る直感的で簡単な方法がないということ。
(中略)
時間価値を勧める専門家もいる。

いつも「時間がない」あなたにより

時間価値の例↓
・あなたの手取り時給は2000円です
・1万円のジャケットを買うには、5時間仕事をしなくてはなりません
・スマホとパソコン月額1.2万円プランに入ると、毎月6時間仕事をしなくてはなりません

これを聞いて買うor契約したいですか?‥というのが時間価値です。

モノの価値が分からない場合(ちょっと裕福な人)でも、上記のように考えればムダな支出を防ぐことができますね(^^)

余談:時間がないからSNSやブログでやさしく、わかりやすく発信する必要がある

書籍の内容とは関係ないですが、ブロガーとして文章をやさしく・わかりやすく書くことの重要性を再確認しました。

現代人は、昔に比べて時間がないとよく言われています。
・SNS交流
・本業
・副業
・家族や友達との時間
・趣味や勉強
・運動
・・など、やることがいっぱいです(^^;)
つまり、何かを判断したり、じっくり考えたりする時間が足りない=時間の欠乏状態(判断力や処理能力が低下している)であることが多い。

私が学生のころは、ネットがここまで広まってなかったので、ゲームをするか、マンガを読むくらいしかする事がなかったですね~

だから、ぜいたくな時間を過ごせたというのもあります。
マンガやゲームの世界観に没頭してワクワクしたり、感情移入して悲しくなったり。

つまり、頭がよい状態(じっくり考えている)なので、難しい・よく分からないことに直面していても闘える。
わりとお金がない家庭(収入は波が激しい+貯蓄しない+ギャンブル好きの親)でしたが、時間的には ぜいたくをさせてもらったということ。

今はそんなことができない時代&年齢なので、自分の発信を忙しい相手に届けたいなら、相手の処理能力にできるだけ負担をかけない必要がある。
「やさしく・わかりやすく」書くことは大前提で、その他にも相手の処理能力に負担をかけない試みをしていくのが大事。
パッと思いつくのは、
・できるだけ箇条書きにする
・大事なことは何回も書く
・比較表を作る
・イラストや図解、画像を用意する
・必要に応じて動画にする
・・など、できることはいっぱいありますね、作り手は大変ですが‥(^^;)
書籍のべつの章では、相手の処理能力に負荷をかけないように配慮することを時間欠乏者のためにお手伝いする人(火消しのお手伝いする人)と書かれています。

そして、火消しのお手伝いができるのは、余裕(スラック)を持っている人だけ。
あとで詳しく書いていますが、余裕を持っている人を大事にしなくてはなりません。

判断力低下の問題は「本人」ではなく、負荷がかかっている「環境」を変えること

書籍ではこんな例が出されていました。
「今朝、夫婦喧嘩をした場合、その日の旦那さんの会社での生産性・処理能力・衝動の制御が難しくなっている可能性が高い」

これを聞いてゾッとしました(^^;)
ふだんは仲良し夫婦で、ケンカは時々の場合はいいのですが‥
・日常的にケンカが絶えない
・常にお金に困っている家庭
・常に時間に追われている仕事
この場合は、毎日の生産性・処理能力・衝動の制御が「常に」低下している状態です。
さきほど、心配事が増えるとIQ(知能指数)が知的障害の境目まで下がるということを書きましたが、上記の家庭(奥さん・旦那さん)は一般の人より常に劣っている状態。

なので、「人」ではなく、いまの「環境」を変えるしかありません。

私の場合だと、親とあまり仲が良くなかったので、家を出て一人暮らしを始めました。その後に仕事も変えた。
・趣味の時間が増える→楽しい時間が増えた
・理不尽なことでキレる人間から離れた→心配事が減った
・マルチタスクを要求される仕事を変えた→さわやかな疲労感に変わった
・心に余裕ができたので、副業や創作にもチャレンジできた→辛くても耐えられる

もっと早く家を出れば(環境を変えれば)よかったと少し後悔しているくらいです(^^;)

根性を鍛えるより環境(自動システム)を変える方が、ラクということだね

ただ、人間の本能である「現状維持」に、あらがう勇気は必要です

変わるのが怖い・・を何とか克服しなければなりません。

「借金」と「時間の先送り」の関係性

「借金」と「時間の先送り」は、応急処置と書籍で言われていました。

つまり、長期目線で物ごとが考えられず、短期目線でしか考えられない。

風呂掃除で考えてみると‥
・本来の風呂掃除はバスブラシとバス洗剤で磨き掃除を定期的にやらないと、カビが付く(一度カビが付くと落とすのが大変)
・時間がない、仕事で疲れたからと、毎週洗剤の吹きかけ掃除のみ(応急処置)
・風呂場がカビだらけになる→掃除が大変になるor費用のかかる清掃業者を呼ぶことになる

目先の利益に飛びついて、面倒なことを先送りにすると、後々代償が高くつくことになります。
応急処置をする→徐々に状況が悪くなる→また応急処置をする→さらに悪い状況になっていく‥(無限ループ)

つまり、応急処置をするために「借金」「時間の先送り」をする→お金や時間の負債が蓄積→将来困る‥という図式が成り立つ。

解決するにはスラッグ(余裕)がある状態を保つしかないんですが、一度、「先送り」の罠にはまると、抜け出すのが難しいと想像できますね(^^;)

常に このような心理状態だと、目先の利益(酒やタバコ)に溺れてしまう心理も分かる気がする‥自制心もかなり消耗しているだろうし

リボ払い借金地獄も同じ理屈なのかもしれません。
クレジットカードの支払い方法の1つ「リボ払い」は、毎月に返す金額が一定になる代わりに利子が15%前後かかります。
100万円の品物をリボ払い(毎月2万円返済)で購入した場合のシミュレーション結果がこちら↓

お支払い元金(合計)1,000,000円
お支払い手数料(合計)316,638円
お支払い合計金額1,316,638円(内手数料 316,638円)

元金100万円の利子が15万円ではなく、30万円超‥(;´・ω・)エ!?

30万あったら、ちょっとした家族旅行に行けるレベルです。
長くなるので載せれませんが、毎月の返済額を2万円に設定しているのに最初の数か月は、(利子ぶんを入れると)毎月の返済額が3万円を超えています。

ちなみに、毎月の返済額を1万円にすると、利子が60万円(!?)超えていましたよ‥

リボ払いの計算はこちらのサイト様で行いました↓

https://www.jcb.co.jp/service/payment/pop/shopping-revolving-simulation.html?pram=searchsim

じっくり考えている余裕がない+自制力も消耗しているので、貧困者ほどリボ払い等の不利益なこと(応急処置)をしてしまう。
一度、貧困になると、中々抜け出せなくなる心理がここにあります。
自分もいつ貧困の罠にハマるか分からないので、しっかり勉強しておこうと思いました‥。

私も時間には「応急処置」をよくしてしまうので、つねに20%くらいの余裕は持たせたい(^^;)

余談:一度借金を清算しても、また借金を繰り返してしまう人々の心理

1日2ドル(約200円と仮定)で暮らす貧しく不安定な露天商たちの話が紹介されていました。
まとめると、こんな感じの内容↓

・貧しく不安定な露天商たちの元々あった借金を帳消しにする実験をする
・最初の数か月は借金に逆戻りすることはなかった
欠乏の罠にハマる=法外な代償が伴うことを彼らは十分に理解していた
・しかし、その数か月後、また露天商たちは少しずつ借金に逆戻りしてしまった
・貧困層の生活は不安定で+突発的なこと(病気・ケガ・お祝いなど)だらけ
・さらに、生活が不安定→毎日2ドルの収入が保障されているわけではない
・貧困者は複数の仕事を掛け持ちするが、どれもいつ切られるか分からない

借金はダメだと分かっていても、せざるを得ないってことだね‥

これを読むと、日本が恵まれている国だということがすごく分かります(^^;)
・お金がなくなっても、生活保護の仕組みがある
・会社に所属している場合、各種福利厚生がある
・仕事を失っても失業保険がある
・給料の保障(正社員の場合、毎月もらう給料が大体決まっている)

よく考えられた貧困に陥らない仕組みだったんだなぁ‥と、しみじみと思いました。
ただし、制度を活用する場合は、勉強や下調べが必須で手続きがややこしい点を除いて。

処理能力をめいいっぱい使ってる人(お金に困っている人)に対して、たくさんの処理能力を必要とする貧困救済プログラムが考案されることがある。
助けを必要としてるジャグラーのとこに行って、もう1つ空中にボールを投げてジャグリングさせるようなもの‥の例えが秀逸です。

書籍にも書かれていましたが、応急処置が必要なひとほど脳のリソースを勉強や煩雑(はんざつ)な手続きに割けない。
さらに、処理能力や判断力が下がっている状態で、1回失敗してしまう(手続きに行くのを忘れるなど)と、二度と挑戦できない仕組みになっていることも多い。

受給のための手続きを簡単にしてしまうと不正受給が増えるのかもしれませんし、難しいですね‥。

個人的には、手続きを簡単にして、あとから不正受給だとわかったら重いペナルティーを科せばいいのかなと思いますが‥正解はわかりません(^^;)

緊張?集中?熟練者がスランプに陥る(おちいる)心理

熟練者(プロ)は、集中しすぎるから失敗するという気になるワードが出てきました。
※ただし、書籍には解決方法は書かれていません

初心者:注意が少なすぎるとパフォーマンスは上がらない
熟練者(プロ):注意を向けすぎる過剰な覚醒(緊張)は、パフォーマンスを下げる

熟練者の場合

つまり、初心者は集中しないと上手くできないが、熟練者(プロ)はむしろ無意識レベルでやるほうが上手く行く。
薄々気づいていましたが、やっぱりそうなんですね‥(^^;)

次に階段を駆け下りるときに、両足の動きについて考えてみよう。
(中略)
たとえあなたがプロの階段ユーザーでも、その動作について考えると、いきなり下手になる。

いつも「時間がない」あなたにより

手慣れた作業を(無意識で)やっているときに、ふと我に返ると「あれ?どうやるんだっけ?」となった経験あるな‥

ほかには、プロバスケットボール選手の話が例に出されていました。

一部の優秀な選手がフリースローを苦手とするのは、集中しすぎるからである。
(中略)
スリーポイントシュートについては考える時間がなかった。しかしフリースローでは考える時間がはるかにたっぷりある。
さらに悪いことに、そのことを考えないようにすればするほど、考えてしまう。

いつも「時間がない」あなたにより

プロがスランプに陥る心理が見えてきますね(^^;)

最悪の場合、お金や時間などの負債は一度清算できますが、プロの集中しすぎを清算するのは難しいですね(書籍にも解決方法書かれてないし)

仕事上の余裕は「ぜいたく」なのか?

やることがたくさんあるときはふつう、ぎゅうぎゅうに詰め込みたい衝動に駆ら れる。
(中略)
そしてぎゅうぎゅう詰めになっていないと、十分にやっていないのではないかという気持ちになる。
実際、 効率の専門家は「使われていない」時間のある従業員を見つけると、きまって「もっと効率的に」時間を使わせようとする。 しかしその結果、スラックがなくなって しまう。

いつも「時間がない」あなたにより

経営者にしたら「俺の金で雇っているのにサボるな!(。-`ω-)」となるんでしょうね‥。
いや、私が経営者でもなるかも‥(^^;)

さらに、スラック(余裕)が軽んじる例が紹介されていました。

・あなたには以前、すばらしいアシスタントがいた
・どんな時も、急な頼みでも喜んで引き受けてくれた
・しかし、経営コンサルタントが、そのアシスタントには自由時間がたくさんあることを発見
・そして、そのアシスタントの仕事量をあなたと同じく「びっしり」にした
・結果、あなたが急な仕事を頼んでもすぐには対応してくれなくなる
・アシスタントは重要なスラックの源だった

いまやっているブログや創作活動も似たような感じで、分かりすぎる(^^;)
私もよくTwitterでクリエイターは「余裕」が必要。
アイデアをじっくり吟味する時間、遊び心から生まれるアイデアは最高である‥ということを発信していました。

そう考えると、世の中がみんな忙しく、貧乏であることは良くないってことですね(^^;)
富裕層に向かって、「金も時間もあるのだから税負担を重くしろ!」という声が高らかに上がりますが、書籍の理屈でいうと世の中にはスラック(余裕)を持った人が必要ということになる。
※スラックを持った人=後述している有能なアシスタント役です

もちろん、スラック(余裕)がある側でいたいのは言うまでもありませんが‥

Books&Apps
アフリカの「若者の失業率60%」の国に行ったら、「日本人はよく働く」の意味がようやくわかった 10月の終わりから、11月の頭にかけ、知人の紹介でアフリカの「ジブチ」に行ってきた。 変わった体験をしたので、レポートしたい。なお記事に書かれていることは事実に基づ...

上記の記事によると、ジブチではたくさん稼ぐ上級職の人が親戚・家族を何人も養う文化があり、それが当たり前とされています。
そして、稼ぐ能力のない人々は彼らに養われることになります。

たくさん稼ぐ上級職の人が「それ、俺の稼いだ金!( º言º)」とならない所がすごいですね。
日本じゃ絶対にムリ‥(^^;)

日本の某起業家も言っていましたが、「無能(稼ぐ能力のない人)は、ムリして働かず、おとなしく生活保護を受けなさい」と。
あまり大きい声では言えませんが、私もこの意見に賛成です。

多少なりとも富の再分配がある日本で、イヤな仕事でムリやり働こうとするから、時間やお金の奪い合い・足の引っ張り合いが起きる。たくさん稼ぐ人々の邪魔になる→後々、自分も困ることになる。
だったら、働くのが好きで好きで仕方ない方々(何千万~数億稼ぐ方々)に頑張ってもらった方が効率的です。
鬱などの病気になったり、自〇するより全然マシ。

「働きたくない」という理由だけでも生活保護をもらえた事例が紹介されています↓

https://note.com/kei_aikawa/n/n4edd6eb2f714

稼ぐ能力のない人は、世の中の時間的なスラック、稼ぐ能力がある人は金銭的なスラックというわけか‥

個人的には、働くのを減らした(やめた)時間で好きなジャンルの勉強するのが、もっともいい時間の使い方じゃないかと思います

真に有能な労働者は、1日が仕事でびっしり埋まっていることはなく、ゆとりとくつろぎのオーラにすっぽり包まれて仕事にぶらぶら歩いていく

ヘンリー・、デイヴィッド・ソローより

スラック(余裕)は、ぜいたくではなく必要なもの。

長時間労働が「生産性」を低下させる事例

週60時間以上の勤務スケジュールが約2か月以上続いた現場では、生産性低下の影響が蓄積し、そのせいで完成日は、同じ人数が週40時間勤務で達成したであろう日より遅くなる」ことを明らかにした。

いつも「時間がない」あなたにより

そりゃそうだ‥

ソフトウェア開発現場では、スタッフが週60時間働くようになったとき、最初の数週間はこなせる仕事が増えたそうです。
しかし、5週目までに、週40時間働いていた時よりもこなす仕事量が少なくなっていったと書かれています。

さらに、医療業界でも医療従事者1人当たりの患者数を増やしたらどうなるか?が書かれていました。
結果、短期的には生産性が上がったが、放置状態が生じ、仕事の質が低下し、患者の死亡率が高くなったそうです。
仕事量が増え続けたことで、患者1人に対処するのにかかる時間が最終的に増えた。

プラスの効果は長続きしないということ。

車の運転は身体能力を必要とする動作だと考えるのがふつうだが、安全な運転には両手だけではなく、処理能力も必要なのだ。
(中略)
人はスケジュールを立てるとき、処理能力を見落とすことが多い。
ふつう考えるのは、やることリストを片付けるのにかかる時間であり、それにかかる処理能力、あるいはかける処理能力ではない。

いつも「時間がない」あなたにより

個人的にやっているオススメの対処法は、
・頭を使う作業は午前中にやる(もっとも頭が冴えてる時間)
・頭を使わない作業は、なるべく午後に持っていく(脳が疲労している時間)
などですね。

頭が働かなくなると本当に効率が悪く、作業が進みません(^^;)

午前に頭脳労働し、午後から遊ぶ‥なども効率的な時間の使い方だと思います。

有能なアシスタントは処理能力を温存させてくれる人

時間の足りない経営者が口をそろえて高く評価するアシスタントは、決定すべきことをまとめるのに長けていて、選択肢の基本要素を抽出し、それを明確に示すことができる人と書かれていました。
大量の未処理データを持ってくるアシスタントは全く使えない。
明確で簡潔なまとめは認知能力を効率よく利用するのに最善の方法。

ブログやSNS、Youtubeなどで分かりやすく&無料で情報を発信する方々は、みなさんの「有能なアシスタント役」です(^^)

彼らに有能なアシスタントでいて欲しいなら、大事にしなくちゃいけないね

以前、こんなツイートをしましたが相手にYES・NOで答えさせるような質問も相手の処理能力を奪わない良い方法ですね(^^)

あとは小学6年生でも理解できる言葉を使うことも重要です。
書籍の事例では、利率よりドルで費用を見せられた方が給料日ローン(借金)を組む人が少ないという研究結果が出ています。
利率は馴染みがないですが、ドルなら理解がしやすいため(欧米の場合)。
つまり、儲けたいローン会社は(日本の場合)円ではなく利率で書けばいいということ。
返済計画のシミュレーションを用意している場合もありますが、利用者側は気をつけたいところですね‥(^^;)

瞑想(めいそう)→ボンヤリする時間の重要性

書籍にはユダヤ教の安息日(強制休暇)のことが書かれていました。
処理能力や判断力の消耗を一度リセットする効果がある。

安息日は少なくとも2つの理由でうまくできている。
・選択肢もジレンマもないこと、休むこと以外は何もないトレードオフのない日
・毎週同じ時間、同じ曜日が終わった時に始まることである

これを見ると、シフト制ではなく、土日祝など休みが決まっている方が実はいいんだね

あなたがどんなに忙しくても、関係なく問答無用であり、計画する必要もない。

何も考えずにぼんやりする時間って、いまの忙しい人々に必要なことですね(^^;)

まとめ:お金の貧困が理解できない場合は、時間の貧困で考えてみよう

・お金や時間がないと判断力・自制心・処理能力が低下する
・低下する知能は知的障害の境目レベルまで
・欠乏はデメリットも多いが、集中力を上げるメリットもある
・借金≒時間先送りの代償は高い
・熟練者(プロ)は無意識レベルの方が上手く行く
・スラック(余裕)は、ぜいたくではなく必須なもの

最後に、書籍にはちょっと厳しいことも書かれています。

豊かな時にどう行動するかが来るべくして、来た欠乏の一因となるのだ」
「景気後退の原因は好景気にわいている時の人々の行動にあり、土壇場の詰め込みはその数週間の怠慢のせいである」
「豊かさのせいで欠乏が起きる」

日本みたいに裕福だった先進国が、徐々に貧しくなる理由がこれなのかな?

つまり、調子のいい時はせっせと働き、不調の時はゆっくり休む。
お金があるときは貯蓄や投資にまわし、お金がないときは蓄えを使う。

「アリとキリギリス」のアリになれ‥というような事を著者は言っていますね。

時間がないひとの行動は、お金がないひとの行動と似ている。
だから時間がなくて、お金がある富裕層が貧困層を理解する架け橋になることを願う‥とまとめられています。
貧困者を救えるのは、お金に困っていない人だからと。

思っていた内容と違いましたが、勉強になる書籍でした(^^)
ただし、読みにくい部分はなんとかしてほしい・・。


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